進路


高校に通いながら同棲をしばらくカミングアウトしずらかった。

非進学校で高卒就職も多いロストジェネレーション世代。

友人も就職と進学と半々くらいだった。

私は高校卒業後は工場などの経理になって、会社の制服にボワっとしたアームカバーと指サックをしているイメージを漠然と描いていた。

小学校の時の友人の父が運送業で、複写伝票や事務用品があり、複写伝票に強い興味を抱いた。

大人が使うもの、お仕事に対する憧れなのか、事務仕事に対する興味なのかはわからなかった。

本職で事務仕事に辿り着くまでには、それから30年近くかかった。

いろいろな職についてみて、今の税務事務の仕事が一番やっていて楽しくやりがいを感じる。

時々あの時コタツの上に乱雑に置かれた伝票や「済」印や、使ってみたくてたまわらない小学生の私を思い出す。