はざくらたたずまい

はざくらたたずまい

日々のあれこれや読書備忘録

先日鎌倉を散策してきました。

お昼には建長寺の近くにある点心庵でけんちん蕎麦を注文しました。

 

とても、おいしくいただきました。

 

はしを入れている「應供」と書いてある紙を開くと食事五観文が書いてあります。

ここから引用です

一つには、功の多少を計り、彼の来処(らいしょ)を量る。

(この食物が食膳に運ばれるまでには、幾多の人々の労力と神仏の加護によることを思って感謝いたします)

二つには、己が徳行の全欠をはかって供(く)に応ず。

(わたくし共の徳行の足らざるに、この食物をいただくことを過分に思います)

三つには心を防ぎ、過貧等(とがとんとう)を離るるを宗とす。

(この食物にむかって貪る心、厭う心を起こしません)

四つには正に良薬を事とするは形枯(ぎょうこ)を療ぜんが為なり。

(この食物は天地の生命を宿す良薬と心得て頂きます)

五つには道業を成せんが為に、まさにこの食(じき)をうくべし。

(この食物は道業を成ぜんが為にいただくことを誓います)

ここまで引用

 

食事も禅の修行の一つなんですね。

普段あまりにも食べるということに当たり前になりすぎていて、食事をいただくという本来の意味を忘れてしまっていたように思いました。

また、もしも食べることだけに意識がいって、箸をさっと取り出しただけだったら気がつけませんでした。

普段の行いの中でも、無意識に雑になっていることはないかな、と反省しました。

 

ありがたい、という気持ち

いただく、という気持ち

 

そんな丁寧さを大切にしたいです。

 

「一杯のカフェの力を信じますか?」  佐藤 裕久 著

 

バルニバービ元社長の佐藤裕久さんの自伝。

20代で大学を中退してアパレル業に就職し、独立するも倒産してしまう。その後、一軒のレストランを開業するところから再起を図っていく。

 

飲食業の経営の苦しさを理解し、大手チェーンではないレストランやカフェを応援したいと思える一冊でした。マニュアル化した接客や統一化したメニューで効率的で合理的なお店というのは利用しやすいけれど、そうではないお店でゆっくり過ごすのも良いなと思いました。

 

個人店の良さとチェーン店の良さを兼ね備えたような、カフェGARBに行ってみたいです。SLOW JET COFFEEも行ってみたい。

 

2026年は時間をつくってカフェ巡りをしてみようかな。

 

先日虎ノ門ヒルズへデザインあ展を見学に行きました。

見応えのある面白い展示がたくさんあり、あっという間に時間が過ぎました。

その中でも、心に残ったのが「わかりました」を並べるという展示です。

写真を撮り忘れてしまったので伝わりにくいのですが、「わ」「か」「り」「ま」「し」「た」という文字を一つづつ並べて、音の高低や間の長さにも気をつけながら、ことばをつくっていくという装置です。

 

実際にことばを並べてみると

間延びしたやる気のなさそうな「わかりました」であったり、

むしろ拒絶を意味するような「(はいはい)わかりました」であったり、

聞いたこともないイントネーションの「わかーりましーた」であったり、

「わかりました」にも色々なニュアンスがあるのだということに聴覚だけでなく視覚的にも気づかされます。

 

「わかる」とは、何を、どこまで、「わかって」いたのだろう。

「わかる」とは、こんなにも自分を豊かにすることなんだ。

 

同じ「わかりました」という言葉を使っていても、少しのコミュニケーションエラーで自分と相手で全然捉え方が変わってしまいます。

とても考えさせられました。