ノボの生き活きトーク 496号: パンデミックとハインリッヒ・イベント | 生き活きノボのブログ

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 このところ那珂市は比較的暑い日が続きましたが、今日は晴れるものの、気温は22℃前後と涼しくなるようです。猛暑の前の束の間のオアシスでしょうか。

 ジメジメ・ムシムシする梅雨がすぐそこまで近づいていますが、今年は何だか梅雨のことがあまり気にかかりません。やはり新型コロナウィルス禍が与える影響でしょうか。ただ夏が来て暑くなると、マスク着用が健康に災いしないか心配されていますが。こんな様々な騒動は、なるべき早く終息してもらいたいものです。

 ところで、すっかり普通に使われるようになりましたが、“パンデミック”という用語をノボはこの1月に知りました。WHOが会見で、頻りに「今のところパンデミックの恐れはない」と言っていたことを覚えています。それを何度か聞いて、ノボはそんなことはない、ウィルスの感染と発症の性格そして国際的な人の移動から考えて、中国だけに止まらない、と女房と話していました。結果はご承知の通りです。パンデミックとは感染症が世界的に大流行する現象だそうです。多分、ノボだけでなく多くの人達も知らなかったのでは? パンデミックの可能性が出てきて、そうしてパンデミックになった。もしも医学の知識が乏しく、治療は勿論、その対処方策が打てないとすれば、この感染症がどれほど蔓延したことか。自然に免疫ができるまでに甚大な人的被害が出たことと思いますね。場合によれば、人類の生存に影響を与えたかも知れません。

 人類の生存に影響を与えると言えば、“ハインリッヒ・イベント”という用語があります。これは地球規模の異変を言うそうで、たとえば極端な気候変動で食物入手が困難になったり、住環境の激変をきたす。我々人類の祖先はホモ・サピエンスですが、そのホモ・サピエンスの多くの祖先も、このハインリッヒ・イベントで絶滅しています。ホモ・サピエンスそして我々は、このハインリッヒ・イベントを乗り越えて、この地球上に蔓延ったのですから、強い生き物と言うこともできます。現代では、科学や技術は勿論、医学も進歩していますから、少々の困難や障壁に出会っても乗り越えるのでしょう。

 だが、たとえ今回のパンデミックを乗り越えたとしても、果たして新種のパンデミックに対応できるのだろうか。今回のパンデミックは被害者が知らないうちに加害者になる特徴があります。これよりもさらに複雑な事象を引き起こす感染症や精神疾病、異常な科学技術進歩、制御不能なシステムなどによって、人類の強力な武器であった協力や絆などを分断し、いやおうなしに人々を孤立させ無力化して自滅させることも考えられなくもない。これらは前もって予測できないだけに、厄介ですよね。まあ、これらのことはノボが心配することではなく、非力なノボは毎日の日常生活を精一杯生きることしかありません。自分の身近にあるものを大切にすることだけですか。

 パンデミックとハインリッヒ・イベントを乗り越えたからこそ現在のノボがあり、毎夕、美味しくお酒が呑めることに感謝したいですね。(令和2年6月7日)