ノボの生き活きトーク 274号: オルガン曲に親しむ | 生き活きノボのブログ

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 寒さと暖かさが交互にやって来る複雑な季節になりましたが、那珂市の今日は、朝方は冷えたものの、日中は暖かくなるようです。

 暖かくなれば、花粉の飛散は非常に多いということになります。ノボの車などは黄色い埃で汚れ、明らかに花粉が付着しているのが分かります。今年はノボの花粉症が威力を発揮しているため、ここ2週間外出を控え、散歩もしていません。けれども鼻水が出て目の周りがむず痒くなり、困ったものです。反対に、家族は誰一人花粉症がひどくなく、よく外出しています。ですから、昼間ノボ一人が自宅に籠っていることがよくあります。そんな時、ノボはステレオの音を大きくして、オルガン曲を聴いています。

 ノボは、クラシック音楽を聴くことを趣味としていますが、中でも交響曲、協奏曲、室内楽、ピアノ、ヴァイオリン、木管楽器などの器楽曲を好んで聴きます。勿論、声楽曲やオルガン曲なども聴くには聴きますが、積極的に聴く方ではありませんでした。ノボがお世話になる作曲家の一人にヨハン・セバスチャン・バッハ(以下、バッハ)がいますが、バッハの音楽を聴くようになったのも、やはり管弦楽組曲、ブランデンブルク協奏曲、平均律クラヴィア、オルガン以外の器楽曲などからです。こんな風に片寄ってバッハを楽しんでいたのですから、受難曲は聴くものの、膨大なカンタータやオルガン曲は大して聴いていませんでした。転機が訪れたのは、一年前、北ドイツとチューリンゲン地方を巡る旅を実行した時です。まさしくバッハの足跡を辿ったのですが、それは古い教会とパイプオルガンに出会う機会でもありました。

 そんなこともあり、最近のノボは、よくオルガン曲を聴くのです。オルガン曲と言えば、まずバッハの曲ということでしょうが、バッハに影響を与えた作品も聴きますね。それは、オランダや北ドイツの巨匠達、スウェーリング、シャイト、トゥンダー、ブクステフーデ、リューベック、ベーム、プルーンス、また南ドイツのパッヘルベルなどの曲です。これらをヴァルヒャが演奏するレコードで聴くわけです。コラール前奏曲、コラール幻想曲はコラールを定旋律としたフーガや編曲であり、やがてコラール変奏曲に発展し、前奏曲やトッカータとフーガを組合わせた形式になるのです。そして“前奏曲とフーガ”というバッハ得意の形式に至ります。

 バッハのオルガン曲をよく聴くようになって、特に初期のコラール変奏曲が気に入っています。バッハの音楽の素晴らしさ、それはフーガと変奏にあるとノボは思いますが、若い頃のバッハがコラール変奏の即興や作曲で鍛え上げたとさえ思えます。一つの定旋律に基づきあまりに多様な表現が創造される時、形式に実質を与えるバッハの天才に呆れるだけです。嘗てノボが好んだバッハの音楽の原点に出合った気分になるのです。

 古い古いパイプオルガンの音楽、それは感性だけでなく、悟性に届き、理性を刺激しますが、理性界でノボはただただ佇むのみでしょうか。(平成29年3月17日)