8.9年前かな。


高校の先輩から電話があって、


「今、バーベキューやってんだけど
来れるか⁉️ お前の友達、黒澤さんの家
に居るよ!」



んっ⁉️




俺の知る黒澤くんは小学校の同級生、
釣師の黒澤くんしか居ないが。




先輩:「電話変わるよ」


確定!





ということで30数年ぶりに釣り友、
黒澤くんの家に行く事になった。



ちなみに先輩も数年ぶりだが、
「釣りブログ」ここでは触れない。

先輩と黒澤くんの接点は子供が同級生。
ひょんなことから意気投合した模様。





さて、おさらいをしておこう。
このブログでも度々登場する黒澤くん。

小学生の時から毎日一緒に釣りを
やってた釣りバカで、フナもライギョも
ブラックバスも初めて釣った時は
いつも黒澤くんがとなりに居た仲。

釣りでの喜び、怒り、悲しみ、色々な
感情を分かち合ってきた友である。

幼少期から腕はピカイチ黒澤くん。
釣りへの情熱は怖いほど熱かった。


そんな釣り友と、30数年ぶりに再会。




彼はまだ釣りをやっているだろうか?





もうすっかり落ち着いちゃって
釣りなんかやってないかな?





ならば、マグロキャスティング
でも誘って再び火でも着けてやるか!

などなど、勝手に妄想。




〜後に鼻をへし折られる〜



そして到着。



先ず先輩の顔が見えた。
その奥に肉を焼く黒澤くん発見!




シワが増えたが面影はバッチリだ。
そして、彼からの30数年ぶりの第一声。



食べなよ



熊の肉だよ、内臓もあるよ〜。




なんか、予感がした。
その予感はやはり的中だ。





彼は俺に言った。




「狩猟」をやってる、と。
しかも、日本だけじゃないらしい。

目の前に散乱しているハンター雑誌。
表紙を飾るのは彼だった。


これも、あれも、それも?
彼の記事が連載されている。
業界じゃ有名人。






  


そうきたか。




俺は朝まで話を聞いた。
「狩猟とはなんぞや」を。






【記憶に残っている彼の言葉集。】


別れてからアジ、タイ、マグロ?
俺はカモ、シカ、クマなだけだよ。



「陸vs水」とは違う世界、
「陸vs陸」は主導権も五分五分。
アドレナリンがヤバいよ〜。



「勝つか勝てないか」より
「勝つか負けるか」に魅力だね〜。




一頭やっつけて、クーラーに肉詰めて
3〜4時間掛けて下山して、残った肉を
取りにまた山入って、何往復かして、
全部車に積み終わるのは当然翌日だよ。



ぜーんぶ一人でやる。
危険は承知、危険な環境作らなきゃ
熊と出合うことは難しい。



死に掛けたことが数度ある。
予備の銃で凌いだよ。



山に入ったら自分が獲物になって
弱った動物を演出するんだよ。
それでもなかなか合えない。



今度一緒に行ってみる?



剥製も自分で作るよ〜。



等々。


黒澤くんの話は破壊力抜群。
ガレージにライフルをメンテナンス
するスペースと剥製と熊の毛皮。

隣にはハーレーと、
ファイヤーバードトランザム拍手




その後、
「釣り」についても聞いた。



海外の生活が長かった彼、
釣りは各国で散々やってきたようだ。




俺が特に印象に残った話は・・・


日本で掻き集めた中古バスタックルと
ルアーを大量にアフリカ奥地へ持込み、
現地の人間に釣りを教えてきた。

という話。

俺が江の島でゴンズイ釣ってる時に
彼はアフリカで歴史に名を刻んでいた。




その話の流れに、
マグロを誘うスペースはほぼ無く、
逆に狩猟を誘われる事態となった。

狩猟と言っても度を超えていて、
山に入ったら数週間帰らないらしい。

当然、笑ってお断りである。


そんなテレビでしか見ないような男は今、
四万十川で川漁師をやっている。


男のロマンをそのままカタチにする
黒澤くん。

俺もかなり好き勝手やってきたけど、
あなたには頭が下がる。

また聞かせて欲しいパーパー