うちの家は、副業でうどん屋さんをしてました。当初は人を雇って開業していたのですが、自分が高校をあがった頃には家族で店を開けていました。
平日、父親とふたり店を開けていると、あるおばさんが、近くにお婆さんが独り暮らしている家に出前してくれないかとやってきました。どうもそのお婆さんは、霊能力者でおばさんは、その信者さんでした。
話を聞くとそのお婆さんは、高野山の出身の方で、下界におりて来られて苦労なされていろんな家のお手伝いさんとかをしていたこともある方でした。
身寄りは、高野山にいる甥っ子さん、姪っ子さんだけでした。でも、まったく連絡も途絶えていて信者さんの方たちが、たまに家を覗いていたのですが、お歳がお歳でしたので、独りで歩くこともできない状態になって、うちの店にご飯を運んでくれないかとの事でした。後にわかったのですが、霊能者Sさんの師匠の方だったそうです。何度か、父親がご飯を運んで行って世話をしていたのですが、やはり限界があるので施設に入るように説得を何度となくしていました。1ヶ月ほどしてお婆さんも納得してくれて施設ヘ移ることになりました。お婆さんにすると、仏様をたくさんお祀りしていたので、その世話がとても気になって施設に行くのを拒んでたようです。
ですが、施設に入って数週間後です。お亡くなりになってしまいました。非常に残念でした。父親も関わりになった手前、お婆さんのお葬式、ご親族への連絡を親身になってとり行いました。お婆さんは、葬式会社の社長宅のお手伝いさんを以前していたので、社長に直談判して費用をかからないようにしてもらい、ご親族にお葬式に来ていただくようお願いして高野山に帰っていただけるようにしました。
そのことで、父親は諸々忙しくなったので、お葬式のあった日曜日は、自分たち兄弟4人で店を開けました。前日、お婆さんのところの仏様が、たくさんいらっしゃるから日曜日は忙しくなると確信は、していました。普段でも日曜日は忙しいのですが、それでも売上は、1万円もいけば喜んでいました。そして雨の日は、売上は下がります。
でも、その日曜日は、あいにく雨が降ったのですが、ちがってました。人生最大の不思議でした。あいにく雨が降ったのですが、売上が5万円まで行きました。
心の中で仕事をしながら、見えない仏様に何度も何度も『ありがとうございます』と礼を言っていました。お婆さんの徳、仏様のおかげだと感じる一日でした。
そして、神様、仏様の存在に曇りなく信じることのできる出来事でした。