「…んー…」
何だか体が重い。
もうちょっと寝ていたい…。
あと5分…。
…寝 て い た い ?
僕はかばっと起き上がった。
見慣れた部屋。
此処は樺夜の家だ。
僕は携帯を見た。
もう日付が変わっている。
それどころか、もうお昼時だ。
今日は学校の日だ。
さぼってしまったという事になるのか…。
それより。
何で樺夜の家で寝ているんだ?
しかも…床に。
一体何していたんだっけ…?
昨日、学校に居るときに樺夜から「しくった」とのメールが来たんだ。
とても気になり、僕は樺夜の家に押し掛けた。
そして、水無月…かなこ?
水無月かなえ?
…とにかく、裏切り者の水無月の仕業だという事が分かる。
しかし、水無月の居場所は不明。
…そのあとの記憶が無い。
僕、何していたんだっけ?
着崩れた制服はそのままにして、樺夜の姿を探した。
ベッドの方に、赤い物体が見えた。
赤髪…樺夜だ。
「樺夜ー。樺夜ー」
「…んん~…あと5分」
…さっきの僕と同じ状況だ。
僕はテーブルにある新聞を丸め、それで樺夜の頭を殴った。
「ッ!何すんだ~…!」
不機嫌そうに樺夜が起き上がる。
僕と目が合うと、びっくりしたような表情を見せた。
「お前、帰ってなかったのか?」
「昨日、水無月の話をした後の記憶がない」
その言葉に樺夜は目をぱちくりさせる。
そしてクスクスと笑い出した。
「…お前、あの後酒飲んでただろ」
「お酒?」
そういえば…。
情報が手に入らないのが気に入らなくて、僕は冷蔵庫にあるお酒類を全部出してきた。
そして片っ端から飲みだした…ような気がする。
樺夜も一緒になって飲んで。
でも樺夜より僕の方が強い。
それをいいことに、調子に乗って飲みまくった。
そして、潰れた。
「あー…なんでお酒なんか飲んだんだろー?」
「お前は情報収集出来ないからな。自分に腹が立ったんじゃないか?」
二日酔いなのか…。
頭がずきずきする。
「とりあえず、水無月の事は情報収集班にでも頼んでおけばいい。他の仕事をやるしかない」
「…ほーい」
そして僕は床に倒れた。
その後、半日を床で過ごしてしまった、らしい。