成長途上 その2 刻の流れ | Life is good!

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昨日、当ブログと交流頂いている みきやんさん(ブログタイトル みきやんの気まぐれ日記 )の愛犬 三平君が7歳で虹の橋を渡って行きました。
三平君は、事故で下半身が動かなくなったり、怪我を負ったり病気に罹ったりしますが、持ち前の生命力と家族の愛で幾度となく危機を乗り越えてきたのですが…
その家族の愛と三平君の頑張りに私も勇気づけられました。

アメンバー限定で始めた本シリーズですが、今回の記事は、その三平君とご家族に捧げさせてください。
そして、アメンバー限定を外させて頂くことをお許し下さい。


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私は、愛犬に先立たれたブロ友さんや友達犬の飼い主さんにいつも伝えていることがあります。

それは…
昔読んだ「ゾウの時間、ネズミの時間」と言う本の内容から思い至った「命の仕組み」についてです。
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本書では、作者の生物学者が
・動物は、身体が大きい種族ほど長生きする傾向がある
・ゾウの寿命は70歳くらいでネズミは3年くらい、犬や猫は15歳くらいである
・でも、種族によって寿命は違うが、生涯に心臓が脈打つ回数はほぼ一緒である
・身体が小さい者は寿命は短いが、早く成獣となって繁殖力を持つことができ、更に身体が小さな分、五感から得た情報が速く脳に届き、また反射も速い
・だから一生涯をひとつの単位として見れば、大きな種族も小さな種族も「良い生涯だった」と思えるのではないか?
と、書かれていました。

それを読んで私が思い描いたのは、
 命は、神様が巻いたゼンマイ仕掛けの
 オルゴールではないのか
と思えるようになったと言う事です。
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物理的時間において、寿命が短い者は速い速度で奏でて、逆に長生きする者はゆっくりした速度で奏でている。
でも、結局は皆同じシリンダーを同じ分だけ回している…
そう考えると、人間と犬は、同じ時間の流れの中で生きてはいないことになります。

中には、ゼンマイや歯車が壊れる=怪我を負ったり病気に罹る者もいて、治る者もいれば、先に亡くなる者達もいる…
でもそれは、同じ型の機械を同じ時間だけ動かしても、早く壊れる物もあれば、設計上の寿命より長く動く物もあるわけで、言わば個体差のような事象なのだと思います。

特に人間より速い時間の流れの中で生きる愛犬は、ひとたび病魔に冒されてしまうと人間より遙かに速くその命の灯火を消すことになりかねないのです。

だから私は、
 一番大切なのは、
  長生きしたから幸せ
  短い生涯だから不幸
 ではなく
  生きている間にどれだけ思い出を残したか
 そして、残された家族は、
  どれだけ愛情を掛けたる事が出来たか
 が大切だよ
とも伝えています。

だって、幸せの大きさは、時間的長短の物差しでは測れないですよね。

もちろん、愛する者の
 健康を願う
 長生きを願う
ことは、生きとし生けるもの全ての者の普遍の原則だと思います。
だから人は、事故の無いよう慎重に生き、病気を予防する事を怠ってはいけないのだと思います。
ただ、どれだけ思慮深く注意していても、どんなに健康に気遣っていてもひとたび愛する家族が亡くなれば、後悔の念に囚われるでしょうけれども…
でもまぁ、これは、親兄弟子供に対する愛情と同じですよね。
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最後に気が付いたのは、
 誰しもいつかは、命のオルゴールを止めなければならない
と言う現実。

いずれ虎太郎もオルゴールを奏で終わる時が来る。
もちろん私のオルゴールだって止まる時が来る…
それが自然の摂理であり、定めなのですから、この現実を受け止めようと…

いつか来るその時まで、楽しく過ごす事を心掛けよう。
そして、虎太郎が何を残してくれるか楽しみにして、どれだけ虎太郎を幸せに感じさせられるか実践しよう。

そんな考えに至ってからは、虎太郎に対して(自分の事についても)極端に死を恐れることは無いのかもしれない…時には、死を覚悟しなきゃならない…少なくとも自分が死ぬ時には悔いの無いように…と思えるようになりました。


まぁ、覚悟決めなきゃならなかったのは、今まで3回くらいしかありませんが…お陰さん。


その3に続きます。