今日のブログもひとりごとです。
昨日のブログを書いた後、思い切って、その「すべてが雑」と言われた作品を読み直してみました。
読み直す前は、「げっ、なにこれ。ひどすぎ。そりゃー、言われるわー」って思うのかなあ、と思っていました。
読むのに勇気がいりました。
しかし。
読んでみたら。
・・・・・・悪くない。
いや、もしかしたら、文章は、今よりこの頃の方がきれいかもしれない。
(三連続で男子一人称で書いているせいか、今の文章、少し荒れているような気がしていたので)
あえて言えば、
宮澤賢治さんリスペクトが前面に出すぎているので抑えた方がいいかな、とか、
雰囲気だけで押してしまっていて、もう少しこの辺、丁寧な説明がいるんじゃないかな、とか、
その大事な小道具が、その世界ではどんな法則でできていて、どんな風に使うのかが、もう少し、具体で描かれているといいんじゃないかな、とか、
登場人物のコントラストがもっとはっきり出ていると、もっと面白くなるんじゃないかな、とか、
そういうことは思うんだけど、
正直、そこまでダメ作品だとは、思わなかった。
かつて、自分を「こんな自分ではダメ」だと思いこみ、大事にしていた世界や大好きなものを捨て、十年ほど、精神的に彷徨っていたことがあった。
好きなものを捨てたことを後悔し、やり直したはずなのに・・・。
また、同じことをしていた。
他の誰かの・・・より良い作品のためには、この人の意見を聞かなければならないと思う人の・・・言葉をうのみにし、「こんな自分ではダメ」と、自分を否定し、好きな世界を封印し、「書けるもの」を書いていた。
私は、創作に、一番大切な魂を、失っていたのかもしれない。