もう78歳なんだなぁ…じいさんだ。
マスカラスはマスクを取るとイケメンでナルシストだと何かで読んだが、そのせいか、セールを嫌い、自分ばかりいいところを持って行くから他のレスラーからは嫌われてたそう。

初めて見たマスカラスの試合はザ・デストロイヤーとのUS戦。2人ともマスクマンなのに試合は地味で退屈だった。飛び技もクロスチョップくらいなもんで、現代の飛び技を見慣れているファンは、もうそれが飛び技とすら思わないかもしれない。でも、しっかりとしたレスリングを披露している。いかにも昔のレスラーといった印象だ。

マスカラスは当然もう過去のレスラーだが、彼の残した功績は大きい。と言うか、未だに日常でマスカラスを感じることがあることが凄い。
よく、マスクマンをモチーフにした雑貨があるが、大体マスカラスがモデルだ。そして今でもテレビや甲子園の演奏なんかで聞くことがある、ジグソーのスカイハイ。

言わずと知れたマスカラスのテーマ曲、スカイハイ。日本で爆発的にヒットしたのはマスカラスの入場に使われたからだ。誰が選曲したのか知らんけど、素晴らしいセンスだと思う。

ここで、マスカラスから離れてプロレスの入場テーマについて書きたい。
プロレスにおける入場テーマは試合内容と同じくらい大事なものだと思う。また、あらゆるスポーツや格闘技でここまで入場テーマと言う物を使い、興業を盛り上げるのはプロレスだけだ。
その入場テーマ、自分で決めたり、会社が決めたりと様々だが、そのレスラーを彩る看板となる。
日本で一番有名な入場テーマ、炎のファイターが流れれば、プロレスファンでなくとも猪木とわかり、長州のパワーホールやハンセンのサンライズもそれに近い知名度があり、ファンのテンションを上げることに一役を買っている。これはレスラーにとって大きな武器である。

だが、この入場テーマ、かなりセンスが問われると思う。
ただ自分が好きな曲を流して入場すればいいってものではない。ファンの耳に残り、そのレスラーとイコールにならないといけない。三沢や橋本のようにずっと同じ曲を使い続けてイコールにするか、武藤のようにコロコロ変えてもどれもかっこよくてイコールにするか。

よくパンクラスの選手とか、若い格闘家がヒップホップとかを入場テーマにしていたけど、そうじゃないんだよな。耳に残らないんだよな。
ヒップホップは自分も昔よく好きで聞いてたが、入場テーマにはあまり向かない。イコールにならないんだよな。個人的な考えだけど。それよりライガーの怒りの獣神のがダサかっこよくてプロレス的だ。田村潔司も入場テーマの選曲は抜群のセンスがある。ヘンゾ戦をあえてUのテーマに変えてくるとかね。

とにかくセンスが重要。
プロレスでなはいが、K-1の石井館長は、なんだかんだでセンスのある人物だと思う。
ピーター・アーツの入場テーマ、ミザルーを選曲したらしいが、ぴったりだし、凄く耳に残った。
まさに20世紀最強の暴君と言う感じで。
本人はあまり気に入ってなかったらしいけど。

ちなみに僕が好きな入場テーマは殺人魚雷コンビの、勇姿の叫び。あと、NWAチャンプのテーマのギャラクシーエクスプレス。スコット・ノートンのWinner Takes It Allも好きだな。

マスカラスの話から離れて、もう戻って来られなくなってしまったので、今日は終わりにします。