過去から現在までで、プロレス界最強のスープレックスの使い手だと思う。
レスリングでオリンピック代表候補になるほどで、その技術を生かした各種スープレックスは危険であり、見応え十分だった。

日本での初来日は新日だが、名を上げたのはUインター。
そのUインターを盛り上げたトップ外国人レスラーの一人である。
高田延彦を始め、たくさんの日本人レスラーや、ビリー・スコットなんかもぶん投げまくっていた。安生がコメントしていたが、下手したら死人が出ると警戒したフルネルソンスープレックスを始め、ベリートゥベリーやベリートゥバックは、投げると言うよりクラッチしてから高速で落とすという感じ。
なんかの記事でカール・ゴッチが、スープレックスは投げるのではなく、落とすものだと言っていたが、まさにその言葉を最大限に体現していた。

当時、プロレスに全く興味のない僕の友達も、オブライトのスープレックスを見たら衝撃を受けており、軽くにわかファンになったほどで、誰が見ても説得力のあるレスラーだったが、凄かった時期は短かったように思う。僕のイメージではUインターに来日して初期から中期くらいまで。
後期は田村に軽くシュートを仕掛け返り討ちに合ったり、呆気なくベイダーに負けたりとパッとせず、まさかの全日移籍。

その全日では、牙を抜かれた虎になっていた。
初参戦の川田戦は興奮したが、そこがピークだったように思う。フロントスープレックスのスピードは遅く、ジャーマンも角度重視で叩きつけるようなものではなくなっていた。

結局Uインターでも全日でもNo.1外国人のポジションには行けず、アメリカのインディー団体にフェードアウトし、そこで試合中に亡くなってしまった。
持病があり、体調が悪かったらしいが、残念でならない。