今回の参院制度改革について、ツイッターでこういった質問を頂きました。(ありがとうございます!)
「維新は、なぜ格差が2.9倍にしかならない野党案で賛成したのか。」
つまり、もっと格差を縮めるような、エッジの効いた案にすべきだっただろう、ということですね。
うん、確かにそれはその通りなんです。
…が、様々事情がありまして、こういう案になったという点、皆さんにもご理解いただければと思います。
以下、私から質問者の方への返信ツイートをまとめておきます。
ツイッターなので、ちょっと砕けた表現や言葉足らずのところもあるかもしれませんが、ご容赦ください。
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2.9倍よりももっと格差を縮める(2倍以下、とか)べきだという趣旨でしょうか?
まず、参議院は衆議院に比して議員定数がほぼ半分なので、細やかな調整がしにくいという前提があります。
今回の案の特徴は「合区」です。
これまでは一県に必ず二議席(毎回の参院選ごとに1議席を選ぶ)は配分する原則がありましたが、それではもう人口比の格差に対応できなくなったので、やむなく「二県で二議席」という風にするしかなくなりました。
さらに格差を縮めようとすると、合区する県をもっと増やさねばならなくなります。
今回合区したのは鳥取・島根と徳島・高知の2つですが、これだけでも相当に時間がかかったようです。
また宮城・長野・新潟は議席が1つ減りましたが、これもまたかなりの反発がありました。