残念です。


将棋連盟の会長の

米長邦雄先生が他界されました。


弟子でもありましたが、


破門されたので、
門下生としては名乗れませんが


将棋の素晴らしさは忘れられません。


三年近く前に

博多でお会いしてお話しをしたのが最後でした。


内弟子をさせていただいていたころより
長く楽しく会話させていただきました。


心よりご冥福をお祈り申し上げます。



思えば
内弟子にさせていただいたのが

12歳の時。


先生はタイトル戦でお忙しく
ほとんど家にいらっしゃらなかったのですが。


赤だしのシイタケのお味噌汁に
卵入りの納豆。


博多もんの私からすると、
まるっきり違う味だし、
シイタケが嫌いで口にしないでいると、


米長先生が
「嫌いなものをなくしなさい」


涙ながらに

お味噌汁飲んだ覚えがありますが、


今はシイタケは好きです。


名前を一度もよばれたことがなく
「女の子」が私の名前でしたが。


強くなって、
師匠と将棋を指すのが

夢だったんです。


今更ながら

不肖な弟子で申し訳ございませんでした。


小学四年の時、
米長VS中原の名人戦が福岡であって

観戦させていただいたときは


かっこよくて夢のようでした。


あちらこちらに行かれるのが好きだった

米長先生がアメリカに行かれたとき、


アメリカから

「一段落してほっとしてますが、元気ですか」
という絵葉書。


子供だった私は親に、
「米長先生が一段落ちた―」と

大騒ぎして親に見せたら


「バカやないとか、おまえは」
と言われたのを思い出します。



きっと――
今は人生で、一段落終えて
好きなところに行かれてる、


そう思わせていただきます。


気を使われないし、
何も考えないところに

行かれたんですね。



米長先生との懐かしい写真がありました。



人生、詰んでます。~林葉直子の波乱万丈diary