年末年始は、家族や友人と食事を囲む機会が増える一方で、
栄養の偏りやすい時期でもあります。

妊娠を目指す時期(プレコンセプション期)は、
男女ともに体の土台づくりがとても大切です。

今回は、
年末年始に特に意識してほしい栄養素を中心に、
「何に気をつければいいか」「どう工夫すればいいか」を
わかりやすくお伝えします。

 

おせち料理・お雑煮は妊活の味方

~日本の伝統食を妊娠準備に上手に活かす ~

年末年始の定番といえば、おせち料理とお雑煮。
「甘い・塩分が多い・妊活には向かないのでは?」
そう思われる方も少なくありません。

でも実は、おせち料理やお雑煮には、妊娠を目指す体づくりに役立つ栄養素がたくさん含まれています。

大切なのは、
「避けること」ではなく「活かし方を知ること」

 

 

おせち料理は「妊娠準備の栄養が詰まった重箱」

黒豆

含まれる栄養素

  • 葉酸

  • ポリフェノール

妊活への良い影響

  • 葉酸は赤ちゃんの神経の形成に必須

  • 鉄は排卵・着床・妊娠初期の体力維持に重要

👉 甘すぎる場合は量を控えめに。
「少量でも栄養価が高い」一品です。

 

数の子

含まれる栄養素

  • 亜鉛

  • DHA・EPA(オメガ3)

妊活への良い影響

  • 亜鉛:

    • 女性では排卵・黄体機能

    • 男性では精子の数・運動率に関与

  • DHA・EPA:卵子・精子の質を支える

👉 塩分が高いため、少量を味わうのがポイント。

 

田作り(ごまめ)

含まれる栄養素

  • カルシウム

  • 亜鉛

  • 良質なたんぱく質

妊活への良い影響

  • カルシウムは妊娠期の体の土台づくりに重要

  • 小魚は吸収率が高く、効率的

 

昆布巻き

含まれる栄養素

  • 葉酸

  • 食物繊維

  • ヨウ素(適量)

妊活への良い影響

  • 葉酸補給に役立つ

  • 腸内環境を整え、ホルモンバランスを支える

👉 日本ではヨウ素は摂りすぎに注意
食べすぎず「縁起を楽しむ量」で十分です。

 

 

お雑煮は「妊活にやさしい一杯」

お雑煮は、地域によって具材が異なりますが、
妊活目線ではとても優秀な料理です。

だし(かつお・昆布)

含まれる栄養素

  • ミネラル

  • アミノ酸

妊活への良い影響

  • 消化が良く、胃腸にやさしい

  • 年末年始の疲れた体をリセット

鶏肉・魚・海老などの具

含まれる栄養素

  • 良質なたんぱく質

  • ビタミンB群

  • 亜鉛

妊活への良い影響

  • 卵子・精子の材料になる

  • ホルモン合成をサポート

野菜(小松菜・人参・大根など)

含まれる栄養素

  • 葉酸

  • ビタミンB群

  • 食物繊維

妊活への良い影響

  • 葉酸・ビタミン補給

  • 腸内環境改善 → ホルモンバランス安定

お餅について

「お餅は太りそう」と心配されがちですが、

  • エネルギー源としては優秀

  • 食べすぎなければ問題ありません

👉 たんぱく質や野菜と一緒に食べることで、血糖の急上昇を防げます。

 

おせち・お雑煮を妊活に活かすコツ

  • ❌ 完璧を目指さない

  • ⭕ 少量ずつ、いろいろ食べる

  • ⭕ 野菜・魚・たんぱく質を意識する

  • ⭕ 塩分が多いものは「味見程度」

「妊活だから特別な食事をしなければ」
ではなく、

「昔からの食事を、少し意識して楽しむ」

それだけで十分です。

年末年始の食卓を楽しみながら、
妊娠に向けた体の準備も、無理なく進めていきましょう。

 

年末年始、完璧を目指さなくて大丈夫

年末年始に限らず、日常生活で「あれもダメ、これもダメ」と制限しすぎるとストレスが溜まってしまいます。 

 

大切なのは、

  • 「食べ過ぎないこと」より

  • 「偏りすぎないこと」

1日単位で一喜一憂する必要はありません。
1週間くらいの単位で整える意識があれば十分です。

適度な休息と栄養たっぷりの食事で、新しい一年を最高のコンディションで迎えましょう。
 
みなさま、よいお年をお迎えください。
 

※治療中の方、食事制限がある方は、主治医の指示を優先してください。