まずは、遅ればせながら…


「艶が~る」二周年おめでとうございます!!


私が、艶の世界にどっぷりとしていた頃。


あれから、もう2年が過ぎたとは…。


改めてこれまでのことを振り返ってみると…


本当に感慨深いです。



慶喜さん、龍馬さん、翔太くん。そして、最後は沖田さんへと心は動いてゆき。その間、秋斉さんや俊太郎さま、土方さんや高杉さんに浮気しながら(笑)


結局、全員大好きなんだな…なんて思ったり。



それから、わりとすぐに素敵な艶作家さまたちから感化され…元々、お話を書いてみようと思っていた私は、真っ先に「書きたい」と、思った艶の二次世界を認め始めました。


特に、初めて全員を出しまくった「艶百物語」と、「花火大会行っちゃいました」は、書いてて楽しかったですハート


本来なら、全員が集まることなど有り得ないのだけれど…


そこは、二次小説の特権というか(笑)

好きなように書いて来ました!



そして、去年の今頃は…

艶が一周年記念イベ、「微酔なる君との戯れを」 の第一告知なんぞをしていたんだな…なんて、思ったり。


てふてふあげはさん と組んで、沖田総司編を担当してて…その後すぐに、「花咲く戯作の二律背反」 で、再びあげはさんと組み、今度は龍馬×翔太編(三幕はBL風)に挑んで。


どちらも、無事にアップすることが出来たこと。皆さんから、沢山の感想を頂けたことなど…


今でも、思い返すと興奮してしまいます!!


去年は、今年ほど忙しく無かったので…他の連載と絡めながら書き進めることが出来たのですが、今年はリアルが思っていた以上に忙しくて…


アップも滞ってしまっています涙


それにも関わらず、アップの度に忘れずに遊びに来て下さる皆様に感謝っす!


(´□`。)


ということで、ちびっとではありますが…


私を一番最初に骨抜きにした、慶喜さんへの想いを主人公になりきって外伝っぽく認めてみました。



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【恋慕】 *徳川慶喜編*


初めて会った時、訳も分からないまま私はただこの人に着いて行くしか出来なかった。そして、接しているうちに、どんどん魅了されてゆき…


「やっと会いに来られたよ」


いつも、ふらっと現れて優しい眼差しを向けられては、その端整な身の振る舞いに見惚れてしまう自分がいた。


「…慶喜さん」

「ちょっと会わないうちに、また綺麗になったんじゃないか?」

「え…」

「好いた人でもいるのかい?」

「あ、あの……いませんっ」

「そうか、それを聞いて安心したよ」

「え?」


お世辞だと分かっていても、無邪気で真っ直ぐな視線を受けると素直に嬉しくて。私は、照れながらも慶喜さんの存在が女としての自分を高めてくれているのだと、素直に思えた。


どこで何をしているのか、まったく分からないけれど、時折見せる寂しそうな顔が気になりつつもただ、慶喜さんがこうして私のところにまで顔を出してくれることが嬉しかったのだ。


会えない日は、あの優しい温もりを手繰り寄せながら想いを馳せ。


残してくれた思い出に浸る。


(これでよく星空を見上げたなぁ。そう言えば、あの日…)



幕末志士伝 ~もう一つの艶物語~


ある約束を交わした日。秋斉さんの部屋の前を通った時、とっくに帰ったと思っていた慶喜さんと秋斉さんの話し声を耳にして、思わず聞き耳を立ててしまったことがあった。


お二人の会話は、すぐに終わってしまったけれどその時の慶喜さんの声は、とても真剣で。


「時々、己の進むべき道を見誤ってやしないか不安になる。だが、愛する者たちが幸せでいられる世にする為に、俺は…」

「大局を見過ぎると、ろくなことが無い」

「秋斉…」

「あんさんはそのまんま、思った通りに突き進んでいかはったらええんと違いますか」

「…そう、かもしれないね。お前の言う通りだ」

「わてのゆうことは、いつも正しい」


秋斉さんの少しおどけたような声がして、すぐに慶喜さんの笑い声が聞こえた。その時、常に大局を見なければいけないリーダー的存在なのだということを認識したのだった。



江戸は、晴れているだろうか。

そして、慶喜さんもこの星空を見上げているだろうか。


「あと、どれくらい待てばいいのかな?」


ふと、星空に向かって呟いてみる。


答えは返って来ないけれど、それでも問わずにはいられない。


慶喜さん以外考えられないから。


私はただ、あの言葉を信じて待つだけ。



───京へ戻ったら、真っ先に会いに行くよ。



初めて連れられて行ったあの場所で、私の肩を優しく抱きしめながらそっと囁き。


頬を伝う涙を拭ってくれた。


時に、知的で厳しい物言いに驚かされたりもしたけれど、私は慶喜さんだけを想い続け…



───ずっと、待っています。



嬉しそうな笑顔と優しい温もりに包まれたまま、もっと強くなりたいと思う自分に気付く。いつも頑張っている慶喜さんにふさわしい女性になりたいと。


秘かに抱き始めた、二人の幸せな未来を想い描きながら…




【終わり】




やっぱり、あのシーンや、あのシーンは…慶喜さんならではでしたよね。ネタバレるので、書けませんが。慶喜さんとの思い出も、たっくさんあります!


読めば読むほど、性格がうちの亡くなった母に似ている…と、思ったことがありました。知的で、物知りで。大切な人の為に尽くせる人。そんなイメージもある慶喜さん…


母も、江戸っ子で面倒見が良くて♪

そういう、何て言うか人当たりの良さや人気は高かったので(笑)


イベなどでは、主人公とのラブラブを描くことが多いので、多少…知的な部分は顔を引っ込めてしまいますが、常に大局を見ている彼の男らしさにも惚れた私です。


普段と将軍時とのギャップにもやられましたよね!


人を諭すような物言いにも、惚れました(笑)


案外、秋斉さんよりしっかりしていたりして??(←ないかw)



慶喜さんを書いたの、久々でしたが。

いろんなシーンを思い出して、ほんわかと心が温かくなりましたクマ