*番外編と題して、今回は翔太くん目線で書いたものをUPしました!
【花咲く戯作の二律背反】番外編
「何?!熱出して寝込んじょる?」
「へぇ。ここ数日、暑うなったり寒うなったりで…体調を崩したようなんどす」
藍屋さんは、眉を吊り上げながら驚愕する龍馬さんと俺を交互に見ると、伏し目がちに呟いた。
「ほうか…」
「それで、あいつは大丈夫なんですか?」
「熱は下がってきてはいるものの、微熱が続いとる。せやけど、一晩ゆっくりと寝とれば大丈夫や思います」
「…そうですか。少し、安心しました」
あれから、町へ資材の買い出しをしていったん宿へ戻り。明日、下関へ出立することになっていた俺達は、あいつに会う為に再び島原を訪れていた。
まさか、彼女がそんなことになっていることも知らずに…。
「ほうか…」
溜息をつきながら言う龍馬さんに、藍屋さんは、「容体次第では、しばらくお座敷を休ませるつもりやけど、宜しかったらまた足を運んでやって下さい」と、言って微笑んだ。
そんな微笑みに、俺と龍馬さんは顔を見合わせて、
「じつは俺達、明日また京を発たねばならないんです…」
「そやったんどすか…」
すぐに曇りだす藍屋さんの表情を見て苦笑し合う。
「藍屋さん、ちっくとでもあの子に合わせて貰えんやろうか?」
「りょ、龍馬さん…寝てるんですから、もしも俺達が行って起こすことにでもなったら…」
龍馬さんの突然の言葉に俺は、藍屋さんの細められた目が気になり、慌てて言い聞かせるように口を開いた。
「分かっちょる。あの子の寝顔を見たらすぐに帰るき」
(…この笑顔には敵わない…)
「すみません、絶対に起こさないようにしますから…少しだけ、あいつに会えませんか?」
俺は、半ば断られることを覚悟しながらそう言うと、藍屋さんはまた微笑んで、自分について来るように言い、番頭さんに少しこの場を離れることを告げ、置屋のあいつの部屋へと案内してくれたのだった。
「ここどす」
襖がゆっくりと開けられてすぐ、押し入れの前に敷かれた布団の上に彼女が眠っているのが見える。丁度、こちらに顔を向けて眠るその寝顔は、顔色が悪く少し辛そうに見えた。
「ちょ、龍馬さんっ…」
部屋の中に入ろうとする龍馬さんの袖を掴みながら小声で呟くと、龍馬さんは人差し指を口許に添えて片目を瞑り、
「静かにするちや…」
そう言って、這うように彼女の元へと近づいて行く。
「敵んな、坂本はんには…」
「ええ…」
藍屋さんの一言に即答して、俺も足音を立てずに近寄って行った。
(…起こさなければいいんだけど…)
そう思った矢先、龍馬さんは彼女の前髪をそっと梳き始め、
「おまんの笑顔ば見たかったぜよ…」
と、消え入りそうな声でそう囁いた。
(…龍馬さん…)
彼女を見下ろす柔和な微笑みを目にして、俺は複雑な気持ちを抱え始める。
(やっぱり、彼女のことが好きなのか?それだけは困る…絶対にダメだ…)
龍馬さんと彼女が出会った頃の話を聞いてから、常にそんな想いを抱え込むと同時に、俺にとって、二人はとても大切な人であるということは変わらなくて…。
三人でいることが楽しい反面、一番伝えたい想いを胸の奥に閉じ込めていた。
「また来るちや…」
そう呟いて、入って来た時と同じように部屋を出ようとする龍馬さんを横目に、俺は彼女の寝顔を見つめながら心の中で呟いた。
(…次、会えるのはいつか分からないけれど、必ずお前のところへ戻ってくるからな…)
それは、この時代にタイムスリップしてからずっと考えていたことだ。彼女だけは、絶対に現代へ帰さなければならない、と。
「翔太、何をしゆう…」
「今、行きます…」
(…それまで元気でな…)
ゆっくりと立ち上がり、また彼女を見守りながら部屋を出ると、俺達は藍屋さんに改めてお礼を言って置屋を後にしたのだった。
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――翌朝。
朝一番に旅館を後にし、神戸港へと辿り着いた俺達は、しばらくの間海を見つめながら船の到着を待っていた。
ふと隣を見れば、いつものように龍馬さんが俺に微笑みかけてくれて。
「のう、翔太」
「はい?」
「薩摩に着いたら、また温泉でも入りに行かんか?」
屈託の無い笑顔のまま話し掛けてくれる。
「いいですね温泉。ここ最近、ゆっくりする暇がありませんでしたからね…」
「決まりじゃ!たまには温泉にでも入ってのんびりするちや」
そう言って、龍馬さんはまた海に視線を向けた。雲間から漏れる太陽の日差しを浴びたその横顔は、とても男らしくて。
(…やっぱ、この人と肩を並べようなんて…)
俺の中で、いつか龍馬さんのような男になりたいという気持ちと、やはり無理だろうという気持ちが綯交ぜになる時がある。
どこかで、“あの坂本龍馬”なのだという意識もあり…。
「翔太、何か悩み事でもあるがか?」
「えっ?!」
「最近、ぼーっと何かを考えちゅうようやから」
「何ていうか…その…」
本当は聞きたいことが沢山ある。
“今、抱いている野望って何ですか?”
“これから、どのように日本を変えたいと思っていますか?”
“あいつのことをどう思っていますか?”
“俺のことをどう思っていますか?”
「龍馬さん…」
「何じゃ?」
「今更ですけど俺……龍馬さんとこんなふうに世直しの旅が出来て、本当に良かったと思っているんです。きっと、龍馬さんと出会えなければ感じることは出来なかっただろうって」
「翔太…」
俯いたままの視線の隅に、こちらに向けられたであろう龍馬さんの体が映りこむ。
「俺、龍馬さんの右腕になりたいと思って頑張って来ました。これからも、その気持ちは変わりません…」
「おう、わしも同じ気持ちじゃ」
「えっ?!」
「わしも、おまんと出会えて良かったと思っちゅう。翔太がおらんかったら、わしの旅もつまらんものやったはずじゃ…」
顔を上げると、いつものニカッとした笑顔が俺を見つめていた。
いつもやるべきことや、やりたいことをしようとする時。あまりにも自由奔放過ぎて一緒にいる俺としては困ることもあるけれど…。
その先にどんな困難が待ち受けていようと、何よりも自分が良いと思ったことに関しては強い信念を持って突き進んでいける人だ。
誰もが躊躇うようなことも率先して試し、良いと思ったことは自分の手柄にすることもせずに口々に伝えて歩く。
「前にもゆうたが、わしは常にこの日本とゆう国のあり方を考えて来た」
おどけていた顔を引き締め、龍馬さんはまた海へと視線を向けた。
「皆、志は違えど…自ら愛する者達との平穏な日々を願いながら生きとる。やき、いつの日か必ず、互いに争い合うより許し合える日が来る……そう、思っちゅう」
「龍馬さん…」
「その為には、まだまだやらにゃあならんことばかりじゃが…翔太が傍におってくれるんなら安心じゃ」
「お、俺が…」
「そうじゃ!これからも頼りにしちゅう」
力強く背中を押され、少し態勢を崩しながらも俺は嬉しくて。
「…任せて下さい!」
そんな言葉を口にしていた。
「お、船が来たぜよ!」
「はい!」
自分が関わることで、微妙に歴史が変わってしまうかもしれないけれど、新たな想いを胸に抱きながら俺は、前を歩く大きな背中を追いかけた。
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船旅も無事に終え、下関の事務所である伊東助太夫邸に辿り着いた頃にはもう昼を過ぎていた。
着いて早々に昼飯を頂き、書状を認める龍馬さんを気に掛けつつも雑務を熟し、身の回りのことは勿論、それぞれの滞在先の手伝いも含め忙しなく動き回り。
それらが終わると庭に出て、いつものように刀を振るった。
「ふぅ……」
息を整え、また見えない敵に斬りかかる。
(…もっともっと強くならなければ。龍馬さんを…あいつを守ってあげられるように…)
「精が出るのう!」
いつもの元気な声がして振り返ると、満面の笑顔を浮かべたままの龍馬さんと目が合った。
「いくらやっても足りないくらいです…」
「翔太は、くそがつくほど真面目やからな。もっと、肩の力を抜いてやらにゃあいかんぜよ」
「龍馬さんがお気楽過ぎるんですよ…」
「ほなら、もっとわしを見習うちや!」
そう言って大笑いすると、龍馬さんは飯前に温泉へ行くから支度をしろと言い残しその場を後にした。
(…確かに、気負い過ぎる癖があるよな……俺…)
考えながらも支度を済ませ龍馬さんの部屋へ寄って、俺達は逸る気持ちを抑えきれないまま近くの温泉へ急いだ。
そこは、露天風呂も備えてある温泉宿で、いつもよりも早く素っ裸になり、手拭いを首からかけて露天風呂を目指す龍馬さんの広い背中を見送る。
「子供みたいにはしゃいでるよ…」
言いながら全てを脱ぎ去り、手拭いを腰に巻きつけて露天風呂へ向かうと、早くも手拭いを腰元に置いて岩に腰掛けながら気持ち良さそうに空を仰いでいる龍馬さんの姿があった。
「ちくと湯が熱いが、気持ちえいぞ」
「熱いのか…」
俺は龍馬さんの隣に腰を下ろすと、温泉効果なのかみるみるうちに体中の力が抜けて行った。
「はぁ~…」
二人同時に安堵の息を漏らすと、顔を見合わせて笑いだす。
「確かに少し熱いですけど、気持ちいいですね」
「やっぱり、温泉はえいのう!」
しばらく無言で湯を堪能する中。
龍馬さんが静かに口を開いた。
「のう、翔太」
「何ですか?」
「おんしら、故郷へ帰らんでえいがか?」
「故郷へ……」
「そうじゃ、たまにゃ帰らんと、おとやんやおかやんも心配しちゅうろう」
視線を向けると、いつもの笑顔が俺を見つめていた。
(…帰れるなら帰りたいと思う…でも俺は…)
「た、たまに書簡を書いているので…心配はさせていませんよ」
「ほうか?」
(嘘をつくのは心苦しいけれど、そう言うほかないもんな…。現代へ戻る手がかりさえ見つけられずにいるんだから……それに…)
「おんしと初めて会うてから、もう1年が過ぎようとしちゅう」
龍馬さんはまた、視線を遠くへ向けて俺に語り掛けるように口を開く。
「…そうですね」
「初めて会うた頃は、ほんまにどうなるこらぁと思うたが、ほがなおんしも今じゃー立派な男になりゆう。好いた女子もおるようやしな…」
「なっ……!!」
驚いてすぐに龍馬さんに向かい合うと、ニカッと笑い細められた瞳と目が合った。
「何を言っちゃってるんですか!?」
「あの子のことを好いとるんやろ?」
「俺達は、幼馴染で…その、小さい頃から一緒だったから…」
「隠さのうてもかまんろう」
無邪気な笑顔に見つめられ、照れながらそう答えるので精一杯だった。
(…俺のことよりも……)
「龍馬さんは…どうなんすか?」
「わしか?」
俺の突然の質問にも構わず、龍馬さんは微笑みながら。
「好いとるに決まっちゅう!あの子も、翔太もわしにとっちゃあ掛け替えの無い家族のような存在やき」
そう言って、そのでかい手の平で俺の頭をくしゃくしゃと撫でる。
俺はいつものように乱れた髪を直しながら、龍馬さんの嬉しそうな笑顔を上目づかいに見てやっぱりこの人には敵わない…と、そう思わされるのだった。
「それじゃあ、答えになっていませんよ…」
「ほうか?」
不思議そうな表情で俺を見やるけれど、本当のところはどう思っているのだろうか…。
もしも、あいつのことを好きなのだとしたら俺は…。
「……わしは、あの子の笑顔に癒されるちや。逆に、あの子が泣いちゅう時は励ましてやりとうなるくらい大事に想っちゅう」
「龍馬…さん…」
「翔太はわしの恋敵や思っちょったが、違うかえ?」
「お、俺は…」
言いかけてすぐに言いよどむ。
俺だって、あいつのことを誰よりも想っているけれど、龍馬さんの本当の気持ちを聞いた今となっては、何て言ったら良いか分からなかった。
「翔太、自分の気持ちに嘘をついたらいかんぜよ。誰にも遠慮せず、上手くいくことだけを考えるんじゃ。特に、女子に挑む時はな」
「そう…ですね…」
結局、龍馬さんの生き方や考え方に共感して納得してしまう。
俺は、そんな龍馬さんが大好きで。強くて優しくて、頼りがいのある龍馬さんの傍でもっともっと強くなって、あいつを現代へ戻す。
それが、俺の目標であり叶えたい夢の一つだ。
だけど、一番叶えたいことは…
「ねぇ、龍馬さん…」
「何じゃ?」
「以前、話してくれましたよね?」
俺が悩んでいた時、同じ目線に立って龍馬さんはこう言った。
『人間というものはいかなる場合でも、好きな道、得手の道を捨ててはならんものじゃ』
自分の得意な事や、慣れ親しんだことは時として、とても陳腐なものに見える時がある。でも、そんな一時的な気まぐれや自分に対する嫌気から、違った展開を試みたりする場合があるが、往々にして失敗することの方が多い。
困難にぶち当たった時こそ、その場から逃げるのではなく壁を乗り越える努力をしないと次に進めないものだ…と。
「ほがなこともゆうたな…」
「他にもたくさんありますけど、俺…いつか故郷に帰れたら、みんなに伝えたいって思っているんです」
――龍馬さんの想いを。
半分、のぼせ上がったままそう言って、再び龍馬さんを見やる。
そこには、どこか恥ずかしそうなでも、嬉しそうに微笑む龍馬さんがいた。
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それから俺達は、龍馬さんとも仲の良い伊東助太夫さんや土佐藩士の方々と、早目の晩酌に興じた。
賑やかな夕食に、龍馬さんも楽しそうに歌いだし、それに合わせて踊りだす人もいたりして。久しぶりに、全身の力を抜いてその場の雰囲気を楽しんでいた。
(…こんなに酔っぱらった龍馬さん、久しぶりに見たな…)
龍馬さんは、朋友でもあり親戚でもある武市半平太さんらと共に積極的に挙藩勤王を目指し、諸藩の動向にも注意しながら、土佐勤王党の同志として動静調査に赴き。
尊王運動の主要人物である久坂玄瑞さんと面会し、「草莽崛起、糾合義挙」を促す武市さん宛の書簡を託されていた。
その後、任務を終えた龍馬さんは土佐に帰着していたのだけれど、その頃、薩摩藩国の父である島津久光さん率いる兵士上洛の知らせが伝わり、土佐藩が二の足を踏んでいると感じた土佐勤王党同志の中には、脱藩して京へ行き、薩摩藩の親王義挙に参加しようとする者が現れた。
島津さん達の率兵上洛は、幕政改革を推進したものだったのだけれど、尊攘激派の志士の間で討幕の挙兵と勘違いされ、まず、吉村虎太郎さんと沢村惣之丞さん等が脱藩すると、彼らの誘いを受けて龍馬さんも脱藩し……。
京へと赴いていたところに、俺とばったり出くわしたのだった。
きっと、龍馬さんがあのタイミングで脱藩していなければ…俺は、龍馬さんと出会うことは無かったかもしれない。
それから、下関へと出向くことになるのだけれど、その偶然の出会いは俺にとってまさに救いの神という感じだった。
新選組に追われながらあいつと逸れてしまい、独りで町をうろつくことも出来ずに路地裏でしゃがみ込んでいた俺に、龍馬さんはこの笑顔で…。
『おんし、こがなところで何をしゆう?』
同じようにしゃがみ込んで、制服姿のままの俺に話し掛けてくれて。それからすぐ、京の滞在先に連れて行かれた俺は土佐藩士の方々と共に生活することになったんだ。
時に、龍馬さんが迷った時には俺が励ましたりして、どんな時も支え合って生きてきた。
俺の命の恩人でもあり、心から尊敬出来る人。
俺は、そんなふうに思い出を振り返りながら一時の安らぎの中でいつまでも心癒されていた。
それから、どれくらいの時が経っただろうか。
楽しい一時を過ごした俺は、自分の部屋へ戻りあいつに手紙を書いていた。
風邪は良くなったかどうかということと、俺達は無事に下関へ辿り着き、元気でやっていることを認める。
「…これでよしっと」
認めた文面をもう一度読み直し、明日一番に出そうと文机の上に置いて一息ついたその時。
「翔太、入ってもえいか?」
「どうぞ」
襖がゆっくりと開かれてすぐ、まだ少し顔を赤らめたままの龍馬さんが手に何かを持って現れた。
「どうしたんですか?」
「おう、さっきも話したんじゃが…これを…」
そう言いながら、龍馬さんはゆっくりと俺の傍に腰を下ろし、手にしていた手紙のようなものを差し出した。
「これは?」
受け取ると、龍馬さんは恥ずかしそうに、「これをおんしに託すぜよ」と、言って微笑む。
「おんしのゆう、“みらい”に役立つかもしれん」
「えっ……」
そっと手紙を開いてみるが、ところどころしか読み取れずに眉を顰めていると、龍馬さんは引き続き静かに語りだす。
「この書簡には、わしの想いが込められちゅう。翔太はわしの右腕になりたいゆうてくれたじゃろ…。やき、翔太にわしの想いを託すぜよ」
「龍馬さん…」
いつだったか、俺達のいた未来の話をしていた時。
俺が空想めいて、“こうなったらいい”とか、“こうなるかもしれない”という話をすると、龍馬さんは楽しそうに耳を傾けてくれたことがあった。
だからなのか…。
「もしも、この命脅かされても、おんしがわしの夢を叶えてくれる…。そう、思っちゅうんじゃ」
「そんな、貴方は死なない!俺が死なせない…」
「万が一じゃ翔太、わしが先に逝くことになってもそれがあれば…おんしは独りやない」
「……遺言みたいなものですか?」
「いんや、わしらの“みらい”へ繋がる書簡じゃ!」
その時は、よく分からなかった。
手紙の内容も、龍馬さんが言っている意味も。
でも、龍馬さんの右腕として何かを託されたことが嬉しくて、その時が来るまで大切に保管し続けた。
いずれ、この書簡が俺達の未来に大きく左右することになることは間違いない。
生き方を見失ったその時。
必ず、龍馬さんの想いが背中を押してくれる日が来る…。
俺は、無邪気に笑いながら話す龍馬さんを見つめながら心の中で呟いていた。
日本の夜明けはもうじきですよ、と。
もしかしたら、貴方が思い描いている日本とは違うかもしれない。
けれど、貴方の意思だけは必ず俺が受け継いで行きます。
誰に対しても変わらぬ愛情を持ち続けた、坂本龍馬という男が生きていたことを。
【番外編おわり】
~あとがき~
これは、私が二幕を書くうえで龍馬目線で書かなければいけないことを知らずに、翔太目線で書いてしまったお話です。
ここからまた、書き足したり手直しをして行こうと思っていた時だったのですが、書き直した龍馬目線のほうが良かったかな?なんて、思ったし。
翔太くんからの目線や想いを先に書いたからこそ、あの二幕が書けたと思うので、逆に良かったかな?なんて思いました。
やっぱり、龍馬さんと翔太くんのコンビ…。最高だ!わたすはやっぱり、このコンビが一番好きです。
普段は、爽やかで和み系なのに…。何かあった時、頼りになりそうな感じが…。そういうギャップが素敵だと思うんですよね…。
艶っぽさはあまり無いけどww男気あるこのコンビの良さを再確認出来ました!