【紅い蝶】




何かを捕まえるかのように合わせられた両手をゆっくり開くと、



一羽の紅い蝶が、ひらひらと舞い上がった。



あなたの罪も…



あなたの愛も…



全ては、この蝶と共に空へと羽ばたいていく。




チリンッ…チリンッ。



蝶からは、今でも澄んだ音色が聴こえてきます。


あの日、あなたが私だけに作ってくれたもの。



*艶が~る妄想小説* ~もう一つの艶物語~




叶わぬ恋だったとしても……


あなたに想いを寄せずにはいられなかった。



移り行く季節の中で…


私は、この想いと共に……




永遠に、あなただけを愛する。