*高杉晋作様*



「…こんなにも惹かれていたとは」


自分の腕枕で穏かに眠る彼女の寝顔を見つめながら、そっと語りかける。


「…やはり、抱いておくべきだったな」


ただの遊女。


そう、思いながらも、他の男に嫉妬する様を見逃せなかった。




*艶が~る幕末志士伝* ~もう一つの艶物語~



「愛しているのは、お前だけだ。これまでも、そして、これからも…」


彼は、そっと彼女に口付けを落とし、静かに部屋を後にした。


不退転の覚悟と共に、彼の瞳はもう…


次の戦いを見据えていた。




Special thanks.

てふてふあげは さん