<艶が~る、妄想小説>


艶物語 ~ボーイズトーク その2~ *龍馬&翔太*


今回は、リクエストなんぞもいただきキャー

龍馬さんと翔太くんのボーイズトーク的なのをちこっと書いてみました音譜

やっぱ、龍馬さんと翔太くんはすんなり妄想出来るわハート

良かったら、また読んで下さいませアオキラ

ありがと勝手ながら、主人公の名前を「春香」とつけさせていただいてます涙



*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*



~ボーイズトーク~ その2  *龍馬&翔太*



俺が龍馬さんと行動を共にし始めてから、もう1年の月日が流れていた。現在は、下関や京、江戸などを行ったり来たりの日々を送っている。俺はあいつのことが気になりつつも、龍馬さんと忙しい日々を過ごしていた。


「翔太、準備はええか?」


龍馬さんはいつもの着物を羽織りながら言った。俺は、自分と龍馬さんの荷物を背負うと元気よく答える。


「はい、準備は出来てます!」
「ほうか、それじゃ行くぜよ」


これから俺達は、亀山社中の本拠地である長崎の小曽根英四郎家へと向かうことになっていた。


「のう、翔太」
「はい、何ですか?」
「春香に会いたかったのう…」
「えっ?まぁ…そうですね…でも、しょうがありませんよ。今回の件が上手くいかないと、先へ進めませんもんね」


数日前に、龍馬さんが島原へ行こうと俺に声をかけてくれたのだけれど、その後、事態が一変し、その機会を逃していた。俺は一瞬、あいつと会えるのかと内心は嬉しかったが、こればかりはしょうがない。カメラを探すという目的もあるけれど、俺には、何よりも龍馬さんを守るという使命があるから。


旅立つ準備が整うと、俺達は京の事務所である酢屋を後にし、港へと歩き出した。


「おっ……ポツリと来そうじゃな…」


龍馬さんが呟くと、黒い雲と共に大粒の雨が降ってきた。


「龍馬さん、あそこで雨宿りしましょう」


俺達は、ある家の軒先に走り込むと、羽織っている着物についた水滴を払った。その途端、雨はザァーッと音を立てて降りだした。


「本降りじゃのう…こりゃ、止むまでここを動けんぜよ」
「……きっと、夕立だからすぐに止みますよ」


俺は背負っていた荷物を下に下ろし、空を見上げながら、はぁ~っとため息をつく。すると、空が一面青白く光り、それと同時にゴロゴロと大きな音を立てた。


その轟音に、俺と龍馬さんは一瞬だけど肩を竦(すく)めた。


(……近いな……)


「ふぉぉ~……雷さんまで怒っちょるのう」
「……す、すごい稲光でしたね…」
「なんじゃ、翔太は雷が怖いがか?」
「そんなわけ…ないじゃないですかっ…」



*艶が~る妄想小説* ~もう一つの艶物語~



実のところ……俺は昔から雷が大嫌いだった。中学1年の頃、すぐ近くに雷が落ちてからトラウマになっていたのだ…。隣で俯く俺を見て、龍馬さんはニヤニヤしながら話し出す。


「じつは、わしも雷さんが苦手じゃ…」
「えっ!?龍馬さんが?」
「ほうじゃ、子供の頃からのう…」


(龍馬さんにも怖いものがあったのか…。それも雷が怖いなんて)


俺は意外に思いながら龍馬さんの横顔を見ていると、龍馬さんは空を見上げて静かに口を開く。


「稲光と、この音がのう……」
「じつは……俺も苦手です」
「剣の腕はええが…揃って雷が苦手とはのう」


苦笑する龍馬さんを見て、俺は微笑んだ。龍馬さんほどの剣の達人が、俺と同じ雷が苦手だなんて…。今までよりもグッと親近感がわいてきた。


そして、また龍馬さんは俺を見下ろしながら微笑む。


「春香がおらんで良かったぜよ、のう翔太」
「え、どうしてですか?」
「わしらのかっこ悪い姿を見せてしまうところじゃったき。好きな女子の前では見せとうないちや」
「えっ?!龍馬さん、あいつのこと好きなんですか?」


俺の言葉に、龍馬さんは照れ笑いをしながら、「おう、好きじゃ」と答えた。俺はその無邪気な笑顔に戸惑い、一瞬言葉を失った。


「なんじゃ、翔太。おまんも春香のことは好きじゃろ?」
「え……あの、まぁ…なんていうか…」


俺が言いよどんでいると、龍馬さんは俺の肩をガッと抱きながら言った。


「わしとおまんは、一心同体じゃが…恋敵でもあるぜよ」
「こ、恋敵って……」
「いくら翔太でも、春香はやれんちや」
「お、俺だって……その…あいつは、昔から俺がずっと見守ってきたんですから…」


照れながらそう言うと、龍馬さんはにこにこしながら俺の頭をくしゃくしゃと撫でた。


「その意気じゃ、翔太。春香がわしらのどちらを選ぶか、楽しみじゃのう!」
「全然、楽しくなんか無いですよ!」


俺は頭にある龍馬さんの大きな手を掴みながら、胸の鼓動を必死に抑え込んだ。そして、ふぅ~と、一息ついて改めて龍馬さんに話し出す。


「俺、龍馬さんにだけは負けませんからね」
「わしも、おまんにだけは負けんぜよ」


お互いに気持ちを言い合うと、顔を見合わせて吹き出した。


俺はハッキリと好きなものは好きだと言える龍馬さんが大好きだ。あいつを誰にも取られたくないけれど、龍馬さんになら…負けてもいいかな…などと思ってしまう。


「おっ、止んで来たかのう?」


軒下から少し頭を出すと、俺達は空を見上げた。そこには少し青空も見えている。


「よし、行けそうじゃな」
「はい!」


荷物を背負うと、俺達はまた早歩きで港を目指した。



*艶が~る妄想小説* ~もう一つの艶物語~



次にあいつに会える日はいつか分からないけれど…。その時までに、もっともっと強くなってこの気持ちを伝えたい……。


龍馬さんに先を越される前に……。




<つづく?>



お粗末さまでした(*´▽`*)ノ


翔太編にも、こんなシーンがありましたが;
やっぱ、この二人はこんな感じになってしまう。

実際は、龍馬さんが雷に弱いたどうかは分かりません(汗)


龍馬さん大好きだぁぁ♪