<艶が~る、妄想小説>


いつも、下手ですが…読んで下さってありがとうございます!そして、コメ欄やメッセージなどで感想やアドバイスも書いて下さってとっても嬉しいし、励まされますラブラブ!本当にありがとうございますハートblue


今回は、ちいとばかし、趣向を変えてチャレンジっすテレッ

慶喜さんと秋斉さんとヒロインが、お正月を過ごし、ヒロインの誕生日の話になりますハートその誕生日を、どちらと過ごすのか…慶喜さんからどちらかを選ぶように迫られますキャー

(今回は春香という部分を○○と、変えさせていただきました。)



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 もう一つの艶物語 ~どちらがお好みどすか?~ *慶喜&秋斉*


 


年末の忙しかった日々を振り返りながらも、新しい年を迎えたある日のこと。私は、秋斉さんと慶喜さんに誘われて、とある料亭に来ていた。そこは、とても高価な造りのお店で、私は慶喜さんに声をかけて貰った日からこの日が来るのをずっと楽しみにしていたのだった。


そして、私の目の前で二人の色男がこちらを見て微笑んでいた。


*艶が~る妄想小説* ~もう一つの艶物語~


「あの、慶喜さん…今日はお招きありがとうございました」


私は、丁寧に両手をついてお辞儀をしながらいうと、慶喜さんが私に微笑みかける。


「今日は、俺の奢りだからね」


私はゆっくりと部屋の中を見渡すと、思わず「わぁ~」と、声を出した。


(こんな素敵な料亭に来たのは初めてかも…)


そして、慶喜さんと秋斉さんは隣り合わせに座り、私はテーブルをはさんで二人の向かい側に座った。すると早速、慶喜さんは煙管を燻らせはじめる。


「今年は○○と一緒に祝うことが出来て嬉しいよ」
「私もです。本当にありがとうございました!」
「正月くらい、派手にいかないとね」
「……ほな、あんさんは毎日が正月やね」


ご機嫌の慶喜さんの横で、秋斉さんがボソッと呟いた。私は困り顔になる慶喜さんを見てくすくすと笑うと、お茶を煎れはじめる。


「今年も無事に歳を重ねることが出来て一安心やな。○○はんは、十九にならはったんかな?」
「え?あの、私の誕生日はもう少し先ですけど…」
「……たんじょう…び?」


不思議そうな顔をする秋斉さんに、私は思わず口に手を当てた。この時代には、誕生日を祝うという習慣が無いのだろうか?二人の前にお茶を静かに置きながら、私は戸惑いつつも丁寧に説明することにした。


「あの、私の田舎の風習なのですが…自分の生まれた日にもお祝いするという、なんていうか…そんな行事があるのです」
「……そない風習は初耳や…」
「そ、そうです…よね……」


この時代には、まだ自分の誕生日にお祝いをするという習慣が無く、新年を迎えると共に自分の歳を数えているらしい。


「なるほどね、自分の生まれた日にお祝いするのか…素敵な風習だね」


慶喜さんがお茶を飲みながら微笑んだ。私は少し安心すると、同じようにお茶を口にする。


(この時代には、自分の誕生日を祝うっていうことはまだ無かったのか…危ない危ない…)


考え込む私を見て、慶喜さんがまた口を開いた。


「○○の生まれた日はいつなんだい?」
「私は、1月7日生まれです」
「もうすぐじゃないか、じゃあ、その時はまた俺とお祝いをしよう」


微笑む慶喜さんの横で、秋斉さんも私を見て言った。


「ほな、その時はわてらがお祝いしたるさかい」
「……秋斉、”わてら”ってどういうこと?」
「あんさんを含め、置屋のみんなってことや」
「……うーん、俺は二人きりでお祝いしたいんだけどな」


慶喜さんの無邪気な眼差しを受け、私は肩をすぼめて二人を交互に見る。私の誕生日にまたお祝いされたら、どんなに嬉しいだろう。


「○○、お前の…誕生日…だったかな?一緒にお祝いしたいのは俺と秋斉、どっち?」
「へっ??」


突然の慶喜さんからの質問に、私は頬を染めて俯いた。なおも、慶喜さんは私にそっと近づきながら改めて、「どっち?」と、尋ねてきた。


「え……あの…その……」


戸惑っている私を見て、秋斉さんが助け舟を出してくれた。


「慶喜はん、いいかげんにしいや。○○はんが困っているやないか」
「この際だから、聞いてみたくなってね」
「……○○はんがあんさんと居たい言うなら、それでええ。置屋でみんなと祝いたい言うのならそれもええ」
「相変わらず、中途半端な言い分だな…」


二人の会話に私はおどおどするばかりだった。どちらかを選べと言われても、どう答えればいいのだろう?困り果てていると、慶喜さんが私の肩を抱きながら優しく囁いた。


「○○、素直な気持ちを聞かせてくれ」

「私は……」




<つづく>



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