-LIVE TOUR V6 groove-



セットリスト


・雨

・TL

・Heart Beat Groovin'

・太陽のあたる場所

・over

・UTAO-UTAO


・Ash to Ash

・ジンクス

・Have a super good time

・Knock me Real

・Born to run

・オレじゃなきゃ、キミじゃなきゃ

・silver bells

・Dahlia


・分からないだらけ

・MAGIC CARPET RIDE

・blue

・Let Me


・MUSIC FOR THE PEOPLE

・BEAT YOUR HEART

・MADE IN JAPAN

・TAKE ME HIGHER


・High Hopes

・グッドラックベイビー


・素敵な夜

・Best Choice

・PINEAPPLE

・Full Circl


・Sweet Days

・Believe Your Smile

・愛のMelody

・本気がいっぱい

・Darling

・グッデイ!!

・HONEY BEAT

・CHANGE THE WORLD

・WAになっておどろう

・愛なんだ

・目を閉じれば


・95 groove








解散していくのに、なんてステージを残していくんだろうと思った。


こんなにも潔く、私たちの中に強烈な記憶を植え付けて解散していくなんて、あまりにも卑怯で、カッコよかった。





懐かしい曲もたくさんあったね。


まさか40代になったカミセンが歌う『Ash to Ash』が聴けるとは思ってなかった。


セットリストも、ステージングも、最後はこれしかないと言わんばかりの、今までと変わらない、最新で最高のステージだった。




ただ、これまでと違うのは、あなたたちを呼ぶ声がないこと。



どう足掻いてもこれで最後なのに、こんなにすぐそばにいるのに、あなたたちの名前を呼べないことは、苦しくて、切なくて、遣る瀬なかった。



それでもこの状況で、最後にツアーをしてくれたことを考えたら、6人のステージを観られることと比べたら、マスクも、フェイスシールドも、声を出さないようにすることだって、そんなの屁でもなかった。




そう思っていたけれど。




「ずっと、マスクしててくれてありがとう。苦しかったでしょ。」


「顔半分くらい見えないけど、ちゃんと気持ちは届いてるよ。」


「ルールをしっかりと守って、思い切り楽しむ大人を見た子供たちは、カッコいい大人になると思う。」


「今日のみんなの振る舞いは、僕らにとっても誇りでした。」




コンサートに行くまでの準備を、何一つ、大変だと思ってなかった。



でも、会場にいる、この日のために必死に準備をしてきたファンへ向けられたその言葉に、私たちの全てが報われた気がした。









拍手が止まない中で画面に映し出されたメッセージ、上手いな手だなぁ、って思ったよ。


アンコールをさせない手段として充分すぎるよね。

いつも1つ上をいくあなたたちはやっぱりカッコいいよ。



それ以上に、V6からファンへの信頼を感じて、すごく嬉しかった。


ジャニーズのステージを思い出に収めていい。

そんな前例のないこと、最後だからって、それだけじゃ絶対に許可は下りなかったと思う。




そんな風に、直接的な言葉ではなく、歌で、踊りで、ステージで、態度で、ファンへの信頼を示してくれてありがとう。










6人は知ってるかな。


『太陽のあたる場所』とか『愛のMelody』とか、その時期の曲が始まった途端、急にペンライトの振りが揃って綺麗なことを。



もちろんそれまで応援してきた人たちがいるからだけど、V6のファンって真面目だし、オタクだし、何よりあなたたちのことが大好きだからさ。


新しくファンになった人も、コンサート前にちゃんと予習して、振り付けとペンライトの振り方覚えてくるんだよ。


客席から見ても凄いんだから、きっとステージの上にいるあなたたちも知ってるよね。


ジャニーズ含め、色んな人たちのコンサートを見てきたから余計に思うけど、それって凄いことなんだよ。

あんな光景、どこでも見られるものじゃないよ。



それは26年間、これまでV6とファンとで積み上げてきたものがステージに反映され続けてる証拠で。


同時に、「一緒に歴史を作ってきた」っていうその言葉を、実感する瞬間でもあった。




きっと、あなたたちが突きつけてくるカッコよさの先で、そんな関係を築けていたんじゃないかと思う。














坂本くんへ。


何だか最近、歌が一段と上手くなりましたね。

今まで『愛なんだ』と『WAになっておどろう』の入りを絶妙に外してたのに、それがなくなってびっくりしました。


そして今回、『TL』を踊っているのを観て、正直安心しました。

未だにリハビリ期にステージに立ったのは許してませんが(笑)、ステージに対する覚悟と決意と、それ以上のパフォーマンスを魅せてくれたことが全てだと思ってます。



そういえばいつか握手会で、握手もせずに笑顔で私のほっぺを潰してくれましたね。

あなたのお陰でその後ろの4人にもほっぺを潰されました。

今でもよく覚えてます。いい思い出です。




リーダーには向いていないと言うけれど、それでもあなたがV6のリーダーで本当によかった。


リーダーとして、坂本昌行として、V6であり続けてくれてありがとう。


年齢を言い訳にしないのは死ぬほどカッコいいけど、たまには考えて、自分を大事にしてね。











長野くんへ。


最後まで1番、よく分からない人でした。


腹黒いとか、笑顔が薄いだとか、まあそれもあるだろうけど、それを抜きにしても、何を考えているのか、何を思っているのか、よく分からなかった。


でも今日、涙を滲ませながら「ありがとう」と言ってくれたのを見て、私は少しだけ、あなたのことが分かった気がします。ほんの少しだけね。



ダンスも歌も、ちょっと独特で。ふふって笑っちゃいそうになる時もあったけど。


ステージの上にいる時が1番あなたのことがよく分かるから、あなたのパフォーマンスを見るのが好きでした。



そういえばあなたも「かわいいね〜、いくつなのー?」って少しも可愛いって思ってないような笑顔で、私のほっぺ潰してきましたね。いい思い出です。




この26年間、静かに、穏やかに、誰よりもブレずにいてくれてありがとう。


ウーパールーパーは可愛いから、あんまり食べないでね。










イノッチへ。


いつからそんなに、カッコよくなったんだろうね。


誰のファンでもあなたの名前を呼びたくなるのは、きっとあなたが凄く優しくて、誠実な人だから。


ホラ吹き男とか言われるけど(笑)、いつだってあなたの真っ直ぐな笑顔に救われてきたのは、私だけじゃないと思います。




でもね。


声を出さないように我慢してるのに、なんで面白いこと言うかな。「俺たち、解散するの初めてだからさ」じゃないのよ。ねえ。


我慢してるんだよ。すっごい寂しくて泣きそうだったんだよ。


笑わせにかかるのほんとにやめて。


会場で客席から耐えきれず漏れた声の原因はほぼあなたです。



そんなところも、あなたらしくて好きでした。



いつも笑顔にしてくれてありがとう。


これからはあなた自身の笑顔を、心から祈ってます。











健ちゃんへ。


変わらないね。

随分変わったけど、変わらないよね。


その裏にどれだけの努力があるのか、それがどんなに凄いことなのか、私には想像もつかないけど、あなたがあなたでい続けてくれたことに救われたのは、きっとファンだけじゃないと思います。


あなたのお陰で幾分か、この寂しさは和らいでいるようにも思います。




いつか、街で偶然すれ違ったことがあったね。

たぶんあなたは覚えていないだろうけど。


その時運悪く(?)、私は何の恥ずかしげもなく森田剛の顔がプリントされたツアーTを着ていて。


それが目に入ったんでしょう、その時のあなたの顔は、今でも鮮明に蘇ってきます。




芯があって、賢くて、無邪気で、かと思えば一歩引いてるところもあって、誰よりも人を惹きつける、魅力的な人。



いつも、誰よりも、「アイドル」でいてくれてありがとう。


いつまでも、そのままでいてね。









オカダへ。


ずっと「オカダ」って呼んでごめんね。笑


最近、26年前にオーディションを受けてる時と変わらない顔してるよ。ただあの当時みたいに可愛くはないよ。


ゴリラみたいになっちゃってさ。

アザラシみたいな時もあったな。


そんな図体なのに、最年少だからって、5人の前でブリっ子して、口モニュモニュさせて、全力で甘えてるあなたも、実は結構、好きだったよ。




いつかファンに向けて、「いい人たちを好きになりましたね」って言ったことがあったね。


その言葉は確かに、あなたにしか言えないものかもしれなかったけど。

でも少し、寂しくも感じたんだよ。



14歳で芸能界に放り込まれて、よく分からんアイドルさせられて、きっと私が思っているより何倍も、大変だったと思う。


他にやりたいことが、たくさんあったと思う。

やめてしまいたい時もあったと思う。



それでもアイドルを、V6を続けてくれて、ありがとう。


あなたも「いい人」であることを、どうか忘れないでね。








そして、剛くんへ。



どんな時も、あなたが私の全てでした。


あなたのダンスを見てなかったら、きっと今の仕事はしていないだろうし、ダンスも続けてなかったかもしれない。

そう。あなたのダンスのせいで、こんなところまできちゃったんだよ。



19年前の北海道で、雨の中踊るあなたを見てから今日まで、ステージに立つあなたを観られたこと。


こんなに幸せなことはないと思います。



ここから先、今までのあなたを知らない世界が増えても、ステージの上で踊って、踊って、踊り続けて、絶対的な存在でいてくれたあなたを、私だけは覚えていたい。


そしてきっと、ステージでのあなたに、会いたくなるんだろうね。




「間違ってない。」


今日、そう言い切ってくれてありがとう。

これからのあなたも、信じてます。



だからこそ、さようなら。

あなたに出会えて、本当によかった。











V6へ。



あなたたちに憧れて20年弱。


こんなに、どうしようもなくカッコいい大人たちを見て育った私は、果たしてカッコいい大人になれているのだろうか。


今はそうでなくても、いつかあなたたちのように、カッコいい大人になりたいと思う。





最後に。


ずっと、カッコよくいてくれてありがとう。

最後の最後まで、憧れでいてくれてありがとう。



ずっと愛してるよ。っていうのは、嘘にしておくね。





いつの日か、また。





2021.11.1