(昨日の記事)
憲法を解釈するのはだれか?(アメリカ)

憲法をを解釈する権利(違憲審査権)は、
アメリカ憲法に明記されているわけでは
ありません。

1803年「マーベリ対マディソン事件」における判決以来、
連邦裁判所がその権限をもつようになったと
いわれています。

「マーベリ対マディソン事件」はどのような事件でしょうか。

(阿川尚之「憲法で読むアメリカ史 上」(PHP新書)より)

1800年に選挙があり、
連邦党は、大統領選挙、議会選挙に敗れ、
共和党に行政・立法の多数を握られました。

そこで、政権交代前の連邦党大統領
アダムズ大統領は、
連邦裁判所の判事職の定数を増やし、
その判事職に、連邦党支持者を多数送り込むため、
任命状を送付しました。

しかし、新大統領就任の直前の作業だったため、
何通か、任命状を送付し忘れたのです。

新しく判事になる予定だった、マーベリは、
政権交代後、国務長官になったマディソンに
任命状交付の訴えを起こしました。

この時の最高裁判所の首席判事は、
ジョン・マーシャルでした。

マーシャルは頭を悩ませていました。
たとえ、任命状交付の命令をだしても、
連邦党支持者を判事にするのは反対なため、
新国務長官は、無視をするだろう。
→連邦裁判所(司法)の力が、
  弱いということをさらけ出してしまう。

もし、任命状の交付を取り下げれば、
連邦裁判所(司法)が、
行政の力に屈したことになる。

どちらにしても、
連邦裁判所に司法としての力が、
ないということになってしまうのです。

では、どういう判決を下したのか。。。。

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