家庭内裁判は、息子からの一方的な宣言で始まった。

その前日、私は息子に話していた。


①毎朝お嫁さんに「おはよう」と言っても返事もない。

そっぽ向いたまま何か口に出してるかもしれないけど、聞こえない。


②トイレットペーパー買ってきて玄関に置いたら

「また買って来たんですか?」と言われた。


【でも、この話はお嫁ちゃんにしなくてもいいからね。】



そして、その翌日


息子は開口一番『カーチャンそこ座って!』

二人とも不快感を露わにしている。


お嫁様は足組んで腕も組み、憮然とした表情で

こちらを睨め付けている。


息子『嫁ちゃんに聞いたら、ちゃんとおはようと言って挨拶してるって言ってるよ⁉️』

【お前、嫁に話したのかよ?…心の声】


私「挨拶というのは心でするもの。そっぽ向いたまま小さな声で何かつぶやいたって、それは挨拶とは言えないと思うよ。」と答えたら


両者返答なし


息子『嫁ちゃんはミニマリストだから、余計な物は持ちたくないの。たくさんトイレットペーパーがあるのは苦痛なの。』と仰る。


大腸癌ほぼ末期の私は息子のあまりの非情さに言葉を失い、言葉が出ない。


結局、カーチャンが悪い凝視



という判決で、その日の家庭内裁判は終わった。

私が家出するまで、その態度は悪化しつつ変わりなく続いた。