前回のブログで、ストレスの段階として疲弊期(オーバートレーニング)をさせないことが大切と説明しました。

では、オーバートレーニングとはどんな時に発生しやすいのでしょうか?

 

オーバートレーニング発生条件とは

単純に言うと、ネガティブの動作が非常にオーバートレーニングになりやすいです。
負荷の高いランニングと比較しても筋肥大効果が打ち消されてしまうほど、ネガティブ動作をメインにトレーニングを行うと疲弊期に移行しやすいことが分かっています。
ある実験では、ネガティブ動作オンリーのトレーニングを行った結果、回復するまで1か月近く掛かった実験結果もあります。
 
ただし、ネガティブは筋発達には非常に有効な手段となります。
疲弊しやすいという事は、それだけ筋肉への刺激を強くできることでもあるのです。
 
 
また、ネガティブをやりすぎると上記図のPIK3という酵素が活性しにくくなります。
すなわち、通常はインスリンの効果でグルコース(糖分)を筋細胞へ運ぶGLUT4が活性化されるのですが、GLUT4が動きにくくなってしまい、筋細胞への栄養補給がしにくくなるのです。
 
要するに、ネガティブ(伸張性の刺激)による過度な物理ストレス(負荷)は、筋発達に悪影響を及ぼします。
 

筋肥大(筋発達)するための刺激とは?

どのくらいの刺激で筋肉は発達するのか?
実は単純な話で、現在の筋肉のチカラが100としたら101のチカラを出す(刺激を与える)だけでOKです。
非常に大切な内容です!
 
この101のチカラを出すイメージが分かりにくい人は、こう考えてください。
筋トレした翌日に軽い筋肉痛がやってきた!
この時点で、すでに101のチカラを出していることになります!
 
逆に筋肉痛が何日も続いてしまう場合は、無駄に強い刺激を与えすぎていることになり、効率の悪いトレーニングとなってしまっています。
 
筋トレ初心者はやる気もあって、毎日ジムに行く人もいると思います。
しかし、ある程度期間が過ぎると、筋力や筋肥大が伸び悩むことが出てくると思いますが、その一つの理由として、今回説明したようなオーバートレーニングになっている可能性があります。
なので、一度、筋トレの頻度や筋肉の部位ごとで鍛える日を分けることも考えた方が良いかもしれません。