昨日の悲劇の顛末。(暗号化ドライブ:BitLockerに格納された起動部欠損)
修理センターの言い分では「本体とOfficeのライセンスキーだけを送れ」という話らしい。えっ?
BitLockerで暗号化された装置は、解除キー無しに回復することはできない筈、全く話が伝わっていない。
『絶対に全部消される』暗号化ドライブは復元できませんの一点張りの工場出荷状態で終わらしかない(それ以外できない筈)。
そんな無責任な対応で「初期不良ではない」と主張されれば、本体も手元になく為すすべは失われる。
悶々とした憤りを感じ何か策は無いものか考えてみた。単純な回復手順は、日本語での解説も多いが、暗号化ドライブ1本での起動ファイル破壊への対応事例は極めて少ない。海外の事例やQA等を参考に、暗号を解除後に回復USBファイルから無くなっている部分だけを捩じ込む合わせ技しか完全回復の方法がない事まではわかった。修理集荷は本日のAM中タイムリミットは、実質2時間。
朝一で集荷前のPCを確保し、想定手順で回復を試みた、やったせ、集荷前に完全回復出来た!
何が"復旧は期待できない"だの、"ファイルの複雑な救出は最悪17万円を覚悟しろ"だのと、畳み込む様に追い込み掛けて判らない個人を食い物にするかなぁ、論理的に考えれば何とかなるではないか・・・
亡くなった奥さん、子供の幼児期、孫の七五三の写真...涙目に見つめる翁の姿にもらい泣きしてしまいそうだった。「銭何ざぁ要らんよ・・・」ITに関わる者でも任侠ってもんはある。「皆が半分詐欺師」の汚名を晴らせただけで十分。何よりも、大切な思い出が帰ってきて良かった。それだけれ十分だわ。
最後は、復元に使ったUSBメモリーを保存先に、にバックアップ設定を組み込み全て終了。ウチに余ってたモノで十分な量量もあるCドライブと同程度の容量があれば、まあ大丈夫でしょう。これからは、日々のバックアップを欠かさないよう指導し、現在もバックアップは継続中。
集荷に来た、業者さんには申し訳ないが「今朝起動したら動いたんで結構です」と少々誤魔化しの対応させてしまったが、結果All Right。メーカーの窓口と言っても所詮無責任な縦割り対応、利用者側に立つ弁護人の様に技術者が弱者の立場で対抗する制度がないのは健全では無いと強く感じた。
少し頭に血が登ったが、本当に良かった。そして、少し眠い。