2001年1月7日夕方のホノルル空港でした。60歳前後に見える男性のブリーダーさんは、肩に黒の小さなバックをかけて立ってました。私が近づくと、にっこり笑いながら、チェリーさん? と話しかけてきました。小さなバックを下に下ろし、ジッパーを開くと、そこにはとても小さなキャンディがぶるぶると震えているのが見えました。すぐに抱っこしましたが、震えが止まらないようでした。きっと飛行機の中でもそうだったんでしょう。私の人生の中では、2匹目になる柴犬でしたが、彼女はあまりにも他の柴犬とは違っていました。大きな瞳をうるうるさせ、私を見上げてました。額のダイヤモンドが印象的でした。ブリーダーさんの娘さんは、エアーラインで働いているそうで、無料でホノルルまできたそうです。小さな子犬は、バックに入る為、これまた無料で連れてこれ、足元に置いて一緒に居られるそうです。その為、実際に子犬を見てみて、もしも気に入らなかったら買わなくてもいいと言われてました。もちろん買いました。キャンディをひと目見ただけで、大好きになりました。
私が小学生の頃、テレビでいがらしゆみこさんのアニメーション『キャンディ・キャンディ』が大ヒットしてました。毎週夢中になって見てました。ニール、イライザやスザナが大嫌いで、アンソニーとアルーバートさんが大好きなとても単純な子供でした。テリーも好きだったけど、スザナを選んだ事が子供心では理解できず、嫌いになっていました。新しく迎え入れたわんこの名前は、『キャンディ・キャンディ』からいただく事にしました。AKCの登録書の正式名は、ライトランド・コワガリ・スウィート・キャンディとなっています。将来子犬を産む為にオス犬探しをする際、血縁関係の犬を選ぶことを避ける目的で、ブリーダーさんの名前ライトランドをつけるように勧められました。こうしてコワガリ・スウィート・キャンディは、我が家の一員になったのです。
アパート暮らしでしたが、キャンディの為に、ベットと室内トイレを設置しました。ほとんど使ってない部屋をわんこ用に決め、すぐに抜け替わる歯の為に噛めるおもちゃも幾つか用意しました。キャンディは、既にブリーダーさんのもとで、1回目の注射が済んでいましたが、2度目の注射が済むまでは外での散歩はできません。約1ヶ月は室内のみでの飼育になります。次回は、公園デビューです。
- 前ページ
- 次ページ
