少し長くなりますが・・

 

卵巣癌で亡くなった

友人Yさんのこと

 

自分の中で少し気持ちの整理が

ついたように思うので

ここに綴っておきたいと

思いました

 

 

Yさんは東京時代の友人の一人

独身でバリバリ働く

キャリアウーマンでした

 

可愛いと綺麗を足して二で割ったような

お顔立ちでとにかくおしゃれで・・

 

そもそもこのYさんとは

当時のモデル仲間のNさんに

一緒に食事をしない?と誘われ

合流した食事会で出会いました

 

私はオフィスで颯爽と働く

女性に憧れがあったので

「キャリアウーマンなんだ、素敵!」

なんて感じですぐ仲良くなり

私が幹事の食事会にも

お誘いするようになりました

 

 

私がハワイに移住することになったときも

忙しい中を抜け出してくれ

一緒に食事をし別れを惜しんだことが

まるで昨日のことのようです

 

 

新型コロナウイルス・パンデミック前

2019年日本に帰国した私は

例年通りYさんに会う予定でした

 

この時は珍しく彼女の予定が

都合よく2度も会うことができて

とても嬉しかったのを覚えています

 

1度目に会ったときは

丸の内の和食屋さん

二人でほっこり呑みました

 

 

 

 

 

 

これまで聞き役にまわることが

多かった彼女がこの日は珍しく

こんなの初めてじゃないかなと

思うくらい盛りだくさん話して

くれるので私はとても嬉しくなり

全力で彼女の話に耳を傾けながら

「うん、うん!」と頷いていました

 

いつもはあまり話さない家族の話や

最近お別れしてしまった彼の話を

じっくりと私に話してくれたことに

少々驚きながらも

これまでの楽しい呑み友から一歩

ステップアップできたのかも?

と思えた幸せなひと時でした

 

 

今思い出しても・・

いつもサバサバしてて聞き上手で

女性らしいYさんの事が私は

大好きだったんだなぁって思います

 

 

そして2度目は

銀座のイタリアンでランチ

 

このとき彼女から

「来週人間ドックなんだよね〜」

と聞きましたが

 

まさかこの頃すでに彼女の体は

癌に侵されているとは全く

知る由もなく

 

私たちはランチを楽しんで

「じゃあ、また来年ね!」

といつものように別れました

 

が、、

一つ気になった事があったのです

 

このときのランチの

彼女との会話はいつもと変わらず

楽しかったのだけれど

常時彼女から放たれている輝きが

遮られているように感じたのです

 

見た目は変わらず綺麗で元気!

しかし・・

どこかが?何かが?これまでとは

違って見えた気がしました

 

だけど

「ちょっとお疲れ気味なだけよね」

と思い流していました

 

今思えばその時の私の嫌な直感は

当たっていたのです

 

 

翌年2020年明けてすぐに

彼女から連絡があり

去年のドックの精密検査で

卵巣癌・腹膜藩種が

見つかったと聞きました

 

「手術して取れる腫瘍は全て取り

残ってる腫瘍を叩くために抗がん剤を

始めたんだー!」との報告には

かなりのショックを受けました

 

だけど彼女は

ケロリとしててとても元気なので

これってもしかして

『ドッキリ?』って思ったほど

 

 

そして翌月2月に

「最終ケモ終わりました❣️

今後は経過観察になりまーす👍」

とのLINEが届き私は子供のように

大はしゃぎで喜びました

 

この時に送ってくれた写真は

彼女がレストランで赤ワインを

嗜んでいるものでした

彼女の顔は以前と全く変わりはなく

肌はツヤツヤで血色も良い

 

私は本当に何がどうなってるの?

と混乱したほどでした 

 

彼女はちゃめっ気たっぷりに

「一つだけ違ってるところがあるよ

それはウィッグだよー✌️」と

愉しげに言うのです

全く・・人の心配をよそに

 

この頃は世界中がコロナ最盛期で

日本帰国はいつになるかも全く

分からない時期だったので私は毎日

暗い気分で過ごしていましたが

 

そんな彼女の明るさにつられたのか

元気そうな姿に嬉しくなったのか

私もどんどん浮かれていき

「次回は何食べようか?」

などと再会の日のメニューを

キャッキャと語り合っていました

 

 

やがて春になり日本もハワイも

コロナ禍の規制がほんの少し和らぎ

一部の公園が解禁となりYさんは

「久しぶりに外の空気を吸いに公園に来たよ」

と画像を送ってくれました

その姿をみて本当に元気になったんだなと

ほっと胸をなで下ろしたものです

 

夏にさしかかった6月下旬・・

コロナが少し落ち着きをみせた頃

彼女が「試験出社することになった!」

と知らせてくれました

 

「そのための準備に丸の内に来たよー」と

見せてくれた景色の中にはまだまだ人は

少なくて閑散としていたけれど

あの近くで飲んだな〜と思い出し

しみじみしていました

 

その返事に私は

「そっか〜良かった良かった!

ならばコロナ菌に気を付けて

お仕事頑張ってね💪

私は日本にいつ帰れるやら?

と言う感じだけど😭

その時を楽しみに頑張る!

一緒に美味しいお酒が呑めるのを

楽しみにしてる〜🍾」

 

そしてYさんも

かわいいスタンプと

「楽しみにしてるね❣️」

のメッセージをくれました

 

 

これが彼女との最後の会話となりました

 

 

 

この後

コロナウイルスの収束が少しは

見えてきたか?と思いきやぶり返し

それに伴って世界中の経済や治安も

更に悪化し続けました

 

私は転んで怪我をしたりと

日々色んな事がありました

 

そんな毎日の中ふと気がつくと

最近彼女と話してなかったな・・

そう言えば

彼女からも暫くLINEがないぞ・・

 

まぁ彼女のことだからお仕事再開で

忙しいんだろうな〜と思いながら

久しぶりにLINEを送ったのは

2021年4月末のこと

 

最期にやりとりしたのは

「試験出社する」と報告を受けた去年の6月

知らぬ間に一年近くが過ぎていたのです

 

 

「Yさん元気?体調はどう?

日本はコロナがまた悪化してるみたいね

オリンピックも大丈夫なのかしら?と

心配しているよ〜🥺

私は日本に帰りたい一心で苦手な注射

ワクチンを打ったよ!

なのにまだそんな酷い状況なら

帰るに帰れないわー😢」

 

と送りました

 

が、、

 

いつもなら遅くても数日で返信を

くれるのに今回はなかなか来ない

 

翌日返事はまだかな〜?と思いながら

送ったメッセージをふと見ると

既読になっていました

 

「??」

 

 

しかしその後も結局

彼女から返事が来ることはなく・・

 

代わりに友人のNさんから

『Yさんが亡くなった』と

知らせを受けました

 

私がLINEを送った日から

8日後のことでした

 

このときの驚きとショックは

言葉では言い表せません

 

 

Nさんは

「アンジェラが送った最後のLINEは

ギリ見れたと思う

だけどもう返事はできない状態

だったんだろう・・」

と教えてくれました

 

NさんもYさんの最期には

駆けつけられなかったので

後日お母様とお話ししたそう

 

 

私は悔やんでも悔やみきれませんでした

なぜ1年近くも連絡をしなかったのか

 

コロナ禍で色々大変だったけれど

少し鬱っぽくなったりしていたけれど

だけど

Yさんはとっても元気になったな〜

良かったわ〜

今頃忙しくしてるんだろうな〜

などと勝手に思い込んでいた私

なんてバカだったんだろう!!

 

彼女の死を現実として

受け止められてなかった私は

頭の中が真っ白でした

 

突然何を思ったのか・・気がつくと

YさんにLINEを送っていました

長い長いメッセージを

 

その時のLINEメッセージ

先ほど

思い切って開けて読み直しました

 

今思うと

最期に会えなかった辛さを後悔を

聞いて欲しかったのだと思います

 

突然の訃報ってこんなにも

残酷なものなんですね

 

 

コロナウイルス・パンデミックなんて

なかったら去年会えていたのに・・

話ができたかもしれないのに・・

 

Yさんのさばさばした姿が

もう一度見たかった

 

コスメの話や復帰した仕事の話

最近の美味しいお店の話を聞きたかった

ちょっとしたささいな

なんてことのない話がしたかった

 

 

そして何より

ありがとう!って伝えたかった

あなたはとても素敵な女性だよ!

って伝えたかった

 

 

 

2023年になって

ようやくYさんが旅立ったことを

現実として受け入れる準備が

できました

 

そして

ここに大切な思い出として

綴っておきたいと思いました

 

 

私は大切な友人の一人

Yさんが旅立ったことを

受け入れたけれど

 

だけど

 

彼女の分まで生きるわ!などとは

おこがましくて・・思えない

(私が家族ならばまだしも・・)

 

 

命の尊さや大切さを教えてくれた

Yさんは今も私の心の中にいて

 

”今日はこんなことあったよー

お空から見てた?”

 

・・なんて話ができたらいい

 

いつまでもクヨクヨするのではなく

この方がきっと彼女も喜んでくれるよね

と信じています

 

 

 

PS:

最後まで読んで下さって

ありがとうございましたクローバー

 

センシティブな内容なので

文章に乱れがあったかもしれませんが

どうぞご了承くださいませ