ゴーマン美智子さんへの電話。2015バンクーバーマラソン。 | Go PARADISE Go!

Go PARADISE Go!

RUNときどきHAWAII。初フルはホノルル。HAWAIIホーリック&時々海外レース。フルのベストは3:52:43。50分を切りたい。キティーをかぶってますけど、いつだって本気で走ってます。

ピナコラです。

バンクーバーマラソンのあくる日、出かける前に一つの電話をした。

沼のK先生の古くからの友人で、女子マラソンの黎明期に活躍されたゴーマン美智子さん。K先生から、バンクーバーに行くなら、美智子さんのご自宅の電話番号を知らせるから、できれば電話をしてみてくれないか、しばらくメールにも返信が来ないから、と。

朝の失礼のない時刻を待って、ホテルの部屋から何度か電話するも、繋がらない。もしやと思ったPPMがロングディスタンスのナンバーにかけるとしばらくコール音がしていたが、美智子さん本人が電話にお出になった。てっきり娘さんか誰かが、電話を取ると思っていたので、思わず居ずまいを正すPPM。

{3CB6F6FD-6A50-4356-BDB2-DC8C1B38E2CE:01}

自分たちはK先生に教えを請うて走っていること、昨日バンクーバーマラソンを走り、自分は年代別で3位を獲得したこと、美智子さんがバンクーバーにお住まいとK先生より伺いお電話を差し上げましたとお話しすると、たいそう喜んでくださった。しかし残念そうに「ああ、昨日までバンクーバーにいましたが、夜にうちに戻ってきてしまいました」と仰しゃる。

聞けば、自分は何年もバンクーバーに住んでいたが今はバンクーバーから国境を越えたすぐのアメリカ側に住んでいる。今日の午後から検査のために入院するのだと。

ご病気と伺っていたが、病状が思わしくないのかもしれない。ただ、声は細いもののしっかりとした話ぶりで、PPMにK先生の様子などを訪ね「K先生の著書は数少ない日本語の本として大切に持っています」。
時々たいへん疲れるので、メールなどはやめてしまったとも。

PPMが今年の11月にはさいたまで国際女子マラソンのレースが行われること、沼ではK先生主催の「チャレンジ2020」という毎日誰ががフルマラソンを走る企画が行われていることなどを話すと、
「K先生の情熱10分の1でも分けて欲しい。自分は病気でもうこれで終わってしまっても、と何度も思ったけれど、その情熱を伺ったらあと少し頑張ってみる気になります」と話された。

「美智子さんとお話しできてたいへん感激しております。お身体がよくなりますように。ぜひ沼のチャレンジを見にいらしてください」。名残を惜しみつつPPMは受話器を置いた。


ゴーマン美智子さん、あなたのことは日本の走る女性なら誰でも知っています。美智子さんがいなかったら日本の女子マラソンの開花はもっと後のことだったでしょう。増田明美さんや高橋尚子さん、野口さんだって美智子さんが切り拓いた道を走ってきた。

そしてこんなにも女性が走るようになって、とりたてて才能のない私のような人間にだって、マラソンは特別なことではなくなりました。

美智子さん、何卒お身体ご自愛くださいますよう。病状が回復されますことを、K先生もわたしたちも心より祈っています。
{D5BE6B28-3A0D-4B62-8071-9CAB36D60441:01}