事務所に新人が入った。この世界は、初めてのようで相当戸惑っているようだ。
彼は、返事や応対は事務所一なのだけれどもこの世界に入ったばかりなので、基本的な知識がないことと確認業務が苦手のようだ。
勿論基本的な知識については、資格試験の受験予備校である程度学ぶであろう。また日々の実務で身についていくであろう。
ただ確認をしないというのは、とても困る。この間も成年後見監督業務の一環で後見人の、財産目録や収支状況報告書を確認させた。後見人はとても真面目でいい方なのだが、細かな数字を合わせるのが苦手なようで結構誤差がある。新人に確認させたところ、「間違いを直しました。」と言っていたが、確認すると、使途不明金が230万円という数字になってしまい、まるで後見人が横領したような形になってしまった。そもそも期首の数字を誤って写したため全くでたらめな数字になっていたためのようだ。
確認を覚えるまでまだ相当時間がかかりそうだ。