先日、早朝レッスンだったホワイトシェパードさん。

遠くから一都またいで通ってくれています。

パピトレで強い強制的なトレーニングを受けて犬も人もトラウマあり。

日常のトレーニングをJDBAのトレーナーさんにアドバイスを受けてて、私は訓練競技に対するトレーニングをさせていただいています。

競技のトレーニングと日常生活はとても密接に繋がっています。

いくら競技ができても、日常生活で近隣に迷惑かけるほど吠える、ケンカする、引っ張り、追いかけ行動など問題行動と言われるもの、或いはストレスなどから常同行動がある場合、それらは決して無視できない。

しかし強い強制で解決する犬の心を無視したコントロールは、犬に我慢を強いて力で統制しているだけ。

力で服従させ続けることに疑問を持つ人は増えてきている。

しかしいまだにその方法から抜け出せずアップデートできない人も多い。

Vくんは、1歳近くまでに力による支配から逃げることで自己形成を続けてきた。

これは歪んだ自己愛で、本来なら人と一緒に生活する上で受け入れるべきことを学び、その学びを自信に変えて自己実現しなければならない。

3月からトレーニングに通っていただき、少しずつ飼い主さまとの関係性を作ってきた。

遊びを中心としたノーズワークやヒールワークで人と何かすることは楽しいという気持ち作りをしてきた。

そろそろ「やるべきことをやるときにやる」を身につけていく時期にきている。

逃げてばかりでは前に進まない。

「逃げずに頑張れた」という達成感を感じて欲しい。

そして飼い主さまには過去に強制的なトレーニングを受けた時に見たVくんの悲しい表情やショックを受けて逃げ惑っていた記憶を乗り越えて次のステップに上がって欲しい。

もうあの時のVくんではない。

そして飼い主さまも、以前のような何もわからず強制的なトレーニングを受けてしまったときとは違いたくさん学んで成長している。

Vくんと飼い主さま共々、トラウマから解放されて一緒に前に進んで欲しい。

そう強く思ったレッスンでした。

トラウマを乗り越えてほしいな。