わたしはダニエル・ブレイク

あらすじ・・・

イギリスに生まれて59年、ダニエル・ブレイクは実直に生きてきた。大工の仕事に誇りを持ち、最愛の妻を亡くして一人になってからも、規則正しく暮らしていた。ところが突然、心臓の病におそわれたダニエルは、仕事がしたくても仕事をすることができない。国の援助を受けようとするが、理不尽で複雑に入り組んだ制度が立ちはだかり援助を受けることが出来ず、経済的・精神的に追いつめられていく。そんな中、偶然出会ったシングルマザーのケイティとその子供達を助けたことから、交流が生まれ、お互いに助け合う中で、ダニエルもケイティ家族も希望を取り戻していくのだった。

イギリスと言う国は

ゆりかごから墓場までというように

社会保障が充実していたことで知られていたけれども

実際はいろんなところに支障をきたしている。

なんでも私たちがイメージしてるように

保険証があればどこの病院にいつでも

かかれるというものでははく

決められた地域の登録されている

病院にしかかかれず

しかも予約制でそれが１週間先とかふつう。

なのでイギリスでは風邪くらいでは

病院にかからないとのこと

話は映画に戻すけれど

社会保障が充実していると思っているけれども

そのシステムがとても複雑である。

例えば・・

ダニエルは心臓病で医師から

仕事をすることは禁止されているのに

イメージとしては

失業手当をもらうためには

仕事を探していないといけない。

なので実際に履歴書を送ったりするけど

働けない。

雇おうと思ったところは

怒りまくる・・

でも手当をもらうためには

それをしないと食べていけない。意味のない悪循環

そのシステムについて

問い合わせしようにも

全く連絡が付かずに

一方的に待たされる。

そしてやっと連絡が来たと思ったら

「ＨＰに書いてある通り。文句があるなら

専門の機関に問題を申請して。いつ返事がくるかわからない」でおしまい。

この映画でダニエルが世話をしていたシングルマザーは

食べ物が無く、ボランティアのフードバンクで

は足りずに近所のスーパーで万引きをする。

その万引きを見つけた警備員に

「そんなに困っているならいい仕事がある」

と言われ、電話をしたところ

斡旋された仕事が売春婦であった・・

などという・・

もう神も仏もないみたいな

困窮されている世界が映しだされる。

人は暗黒の渦に巻き込まれてしまうと

なかなか抜け出せないようになっているのかと

思うと心が痛かった。

洋画 わたしはダニエル・ブレイク

洋画　わたしはダニエル・ブレイク