昨晩、ある若者と初めて飲むことになったのだが、その経緯が面白い。昨年だったか今年の初めだったかわすれたが、とにかく真冬のAM12:30頃、大井町駅前でビジネスバックを拾った。正確に言うと柱に置き忘れていたカバンを私が持ち帰ったのだ。私もお酒を飲んでいたのでその晩は直ぐに寝た。翌朝、カバンの中身を見たところ、お財布(万札入り)に携帯電話に手帳に名刺に重要資料と、まー諸々大変なことになっているだろうと思われる代物が沢山入っていた。携帯は手元にあるので連絡の付けようがない。しかも今日は週末で、会社もお休みでコールできない。困っているだろうことを考えてなんとなく届けてやろうという気になった。まーただの親切心だが、駅の忘れ物だから家も近いのだろうと思っていた。そして重要資料の1枚に彼の現住所が書かれているものを発見した。案の定、彼は西大井駅に近い寮住まいであった。私の家から自転車で7分といったところだ。寮なので管理人さんに預けようと思ったが、行った時タイミング悪く不在。せっかく来たので諦めきれず(二度行くのは面倒くさい)カバンの中に入っていた寮の鍵を使って入ることにした。(不法侵入だね)彼の部屋番号は郵便受けで解っていたので、そのまま部屋に直行し、呼びベルが無いのでドアを何度か叩いて呼んでみた。しばらくしても全く返事がない。部屋の鍵もあるので空けて入ろうと思ったが何故かそれはヤバイなと思ってやめておいた。仕方がないので一度帰り、出直そうと思ったが、なんか諦めきれず、帰り途中、近くの公園で彼の携帯電話から着信履歴を調べ、その一番上段に表示されている新しい電話番号にリダイヤルしてみた。すると女性の声が聞こえてきた。着信履歴の時間帯から考えるとおそらく彼女だろうと思った。そして僕は自分の名前を伝え、彼のカバンを広い預かっていることを伝えた。が、彼女の彼と連絡を取る術がない。携帯電話は僕が持っているからだ。私も彼女も困ったが、もし合うことや連絡があった場合は私のことを彼に伝えてもらえればいいと思い電話を切った。公園でいっぷくし、自転車にまたがり自宅に向かって漕ぎ出したが、もう一度訪ねてみようと思い進路を元の方へ変え寮に向かった。寮の玄関を入ったところに管理人さんの窓口があるわけだが、今度は「いた!」戻っていた。まず怪しいまれないように自分をちゃんと名乗り、何故ぼくがここに来たのかを丁寧に説明したところ、管理人のおばちゃんも事情は既に聞いていたみたいだった。そして彼を呼びにいってもらって5分後、カバンの持ち主が現れた。年齢や顔は免許証や社員証などでわかっていたが、二日酔いの顔で全くの別人だ。僕は事情を説明してカバンを渡し、直ぐ立ち去ろうとした。その時、おばちゃんが「ちゃんとお礼をしなきゃダメよ!」と彼に言い放った。彼はその言葉でハッとしたのか、直ぐさま僕の連絡先を聞いてきた。僕は財布の中にある萎れた名刺を1枚渡し、「じゃー今度、何かご馳走でもしておくれよ」と言って彼に背中を向けた。「どうもありがとうございました!」という言葉を背後に聞きながら僕は玄関を出て、自転車に乗り自宅に帰った。
そして・・・
先日、彼からメールが届いた。遅くなったがゴハンを食べに行こうという誘いのメールだった。そして昨晩、五反田のオイスターバーで彼と彼の彼女と共に食事をしたわけだ。そんな出会いも滅多にあるもんじゃないよな、と思いながら昨日は食事もお酒も愉しくできたな。
「音○君、ご馳走様でした!またね」
今晩は高山さんと飲みます!久しぶりのさし飲みだ。楽しみ。