今日、とある人の配信を聞いていて、心が最高にザワついた。


配信しているご本人に対してではなく、そのお友達に対してだ。


ご本人をAさん、お友達をBさんとしよう。


Aさんが話している時、私はとても楽しい気分になる。


でも、Bさんが話し始めた途端にイライラし始める。


楽しい、イライラ。


楽しい、イライラ。


Bさんが話し始めるとすっごく気分が悪くなって、あからさまにテンションが下がっていくのが分かった。


ちなみに私はBさんのことを何も知らない。


どこで何をやっている人なのかも知らない。


顔も見たことがない(顔出しなしの配信だった)。


年齢も知らない。


知っているのは「声」だけ。


その声を聞くだけで、なぜこんなにもイライラするのか?


何か大切なことを掴めそうな気がしたので、私はそのまま配信を聞き続けた。


多分私は、Bさんのことが嫌いでイライラしてるわけではないと思ったからだ。


気分の悪さを感じた時に、自分の中に浮かんでくる言葉を紙に書き出してみた。


ここからは少々口が悪くなるが、感じたままにメモした内容を書く。




「なるほどー」って連発しすぎ

この人心の中では絶対そう思ってないでしょ


自分の話ばっかりしすぎ、面白くない


誰もあんたの話なんて興味ないから


そもそもあんたがメインの配信じゃないんだからしゃしゃり出てくんなよ


このタイミングで自分の話始めるとか正気?


空気読めよ


まだ他の人が喋ってるのに話被せてくんなよ


「すげー!」とかわざとちょっと口悪く言って可愛さアピールしてんの?


うるさっ。

声聞いてるだけでイライラしてくる


あーもうだから話をさえぎるなって!!!!


と、終始こんな感じだった。


メモを取り始めてすぐに分かった。


Bさんの話し方


間の取り方


声のトーンの感じ


言葉のチョイス


弱い自分アピールをちょこっとだけ混ぜるところ



全部全部、今の自分そのものだ。



私は人と話すのが怖い。


一対一でもキツイが、集団になるとかなりキツイ。


自分の話す言葉に注目されるのが怖い。


自分の意見を言うのが怖い。


間違ってると言われるのが何よりも怖い。


集団になればなるほど、自分に向けられる注目が大きくなるから怖い。


だから誰とも深く関わろうとしない。


いつまで経っても誰とも打ち解けられない。


職場の人とプライベートで一緒に遊びにいくなんて絶対にない。


子供の頃からずーっとこうだ。


コミュニケーションのベースに「どうせ誰も私の話なんて聞いてくれない」という思い込みがある。


誰も私の話なんて聞きたくないよなって思ってる。


私が話し始めると、なんかちょっと空気感が変わるような感じがある。と、思っている。


場がしらけるというか、それこそ「誰も聞いてませんけど?」みたいな無言の圧みたいなのを感じる。


実際にはそんなことないのかもしれないけど、とにかく怖いから誰も私に話しかけないでくれと思いながら生きている。


私が今日Bさんに対して思ったことは、私が一番人から言われたくない言葉であり、同時に普段から自分自身に言い聞かせ続けている言葉でもあった。


「自分の話ばっかりすんなよ。誰もあんたの話なんか興味ないから」


「なるほどーなんて全く思ってないだろ。適当に相槌打ってるのバレてるよ」


「もっと面白い話しろよ」


「あ、また話遮った。タイミング考えろよ。」


「上手く話せないんだったらおとなしく聞き手に回っとけよ」


こんなことばっっっっっかり頭の中で言ってる。


自分の話をすることにすごく抵抗があったのは、これがあったからなんだな。


だって何か言葉にするたびいちいち頭の中で「ダメ出し」が入るんだもの。


「はいー、今の返し0点ー」


「はいー、話始めるタイミングおかしいー」


「はいー、話盛り上がってないー」


「はいー、相手困惑してるー」


「はいー、絶対変な人だって思われたー」


「はいー、これでまた誰も話しかけてくれなくなるー」



このダメ出しされる感覚、わかる人はすっごくわかると思う。


自分の想いを言葉にするの、怖くなるよ。


実際は全部自作自演なんだけど。




そもそも人が怖いっていうか、自分自身にダメ出しされるのが怖いから、何も話さないでおこうっって思うんだ。


誰だって、自分を否定されると悲しい。


それが自分からの否定だと、もっと悲しい。


誰も話を聞いてくれないんじゃなくて、一番話を聞いてあげられていないのは「自分」でした。




ずっと不思議だったのが、女性が相手だと恐怖心が爆上がりするということ。


男性に対してはリラックスして自分の話もできるし相手の話も聞けるのに、なぜか対女性になると途端に緊張して逃げ出したくなる感覚があったのだ。


きっと嘘で固めた自分なんて簡単に見破られるのが分かっているから、近寄りたくなかったのだろう。




私は今日、Bさんという人を通じて自分に対する接し方を「自演」したわけだが、これだけ毎度毎度ダメ出しされてりゃ苦しくもなるわよね、と妙に冷静に納得した。


私はただ、面白くなくても、話のリズムがめちゃくちゃでも、何が言いたいのか分からなくても、最後まで話を聞いてくれる人が欲しかった。


それが正解か?間違ってるか?じゃなくて、自分の中から湧き上がってくる想いを大切にしてくれる人が欲しかった。


誰とも比べないで欲しかった。


「あなたはそう思ったんだね。」

「その考え、素敵だね。」


ただそう言って欲しかっただけだった。




そもそも、私は本来ものすごくよく喋る人だ。


でもこれから先、もうなーんにも気にしなくなって、頭の中の否定の声がすっごく小さくなったとしても、私はきっと人脈をガンガン広げようとは思わないだろう。


むしろ今よりもっともっと付き合う人を選ぶようになると思う。


私は本来ものすごくよく喋る人だが、人類みな友達!全員ウェルカム!!!とまでは思わないのだ。


信頼できる飼い主の前ではゴロゴロ言いながら甘えるけど、見知らぬ客人がきたらダッシュで隠れるネコのような存在なのだ。


そんな自分を大切にしたい。


このちょっと臆病で、シャイで、でも本当は自分の心の中を誰かに話すことが大好きな私を大切にしていきたい。




ちなみにこのブログを書いたあとにもう一度配信を見返してみたら、Bさんに対するイライラが湧き上がってこなくなっていた。


「この人は自分に似てる♡だからイライラする必要はない♡」とか変な感覚もない。   


「なんとも思わない」というのが正直な感想。


何もない。


心の風通しが良くなって気分が良い。