最近




断捨離といえるほどではないけど



家の片付けをしていて





冠婚葬祭関係のものを詰めた


プラスチック製の大きな容器




その中の

紺色のポーチを

 


久しぶりに手にとった





開けたら泣いてしまう


わかっていながらも

そのポーチを開いた




あの子の写真



手形 足形




あの子がさびしくないようにと


主人と折った


棺に入りきらなかった折り紙





母子手帳





あの子に似ていると

主人と話した


パンダのぬいぐるみ




あの子のために作った


ぼうしと お洋服







一瞬だった



短い時間しか

見れなかった



すぐに閉じた



それで十分だった




気づけばもう

3年も経つけれど



あの日々に


心にあいた

大きな穴のようなものは





あの子が

うめるはずだったもので




他の子が埋めることは


できないのだと




どんなに小さくなっていても


決して塞がることはないのだと







もう7ヶ月


生まれてきてくれた赤ちゃんは



どこか


生まれ変わりのような


ものになるのかと


思っていた





でも違うんだな



ぜんぜん


違うんだな



あの子は


あの子だった









元気に生まれていたら

今頃どんな姿だったか


どんなふうに笑って

どんなふうに走るのか



何年経っていたって



やっぱりそんなこと


思ってしまうんだろうな





生まれてきてくれたあかちゃんを


ぎゅーっと抱きしめるたびに


ほっぺたが

ふわふわだと知るたびに



これがどんなに幸せなことかと


わたしは思い知る





あなたとも



こんな時間を過ごしたかったな




こんなことばかり言っていたら


説得力が

ないかもしれないけど



あなたと

会えたことは


やっぱり悲しいだけじゃない



それも本当




生まれてきてくれて


ありがとう



それも本心



 


いつかお空で会えたなら



あの時できなかったこと


たくさん 

たくさんしようね






わたしも探しに行くけれど


あなたもどうか



ママを見つけてくれたら


嬉しいです