新しい環境にも慣れ、“とろん”は14歳になりました。
段々と、被毛も白くなり、お散歩に行っても、リードは常に緩みっぱなし。。。
超ゆっくりモード。。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、キャバリアは心臓が弱い犬種。
“とろん”は、それでも、11歳まで、心臓は異常なし。。
薬を服用するようになって、月に一度、動物病院にかかるようになり、先生の「老犬・・」という言葉を、実感するようになりました。
でも、心臓の薬だけですし、徐々にゆっくりの変化でしたので、まだ、それほど“老犬とろん”と言う実感はありませんでした。
ところが、2016年8月。
遂に、痛いほど、実感をする日が、訪れます。
“とろん”は、パパっ仔でしたので、夜はパパのベッドの横に、“とろん”のベッドを置き、そこで仲良く就寝というのが、我が家のスタイルでした。
ある日、パパが「“とろん”が、夜中に起きて、ハ~ハ~しながら、歩き回る」と言いました。
私は、「また夢でも見てるんじゃないの~」ぐらいしか思わなかったのですが、夜、様子を見に行くと、やはり、荒い息遣いで、立ったり座ったりして、全く寝ている様子は、ありませんでした。
翌日、病院に連れて行くと、心臓は特に変わりないそうです。
でも、認知症も進んでいる可能性がある。。
との見解でした。
手術や検査に耐えられる年齢ではないので、精神安定剤(のような?)薬と、睡眠薬を処方して頂き、様子を見ることに。。
さらに、前足が動かなくなり、立ち上がることができなくなりました。
でも、“とろん”の気持ちは、立ち上がりたい一心のようで、横になったまま、バタバタと暴れます。
それを、長い時間行うと、床と体が擦れ、床ずれになります。
その度に、ママお手製のサポートタオルを、後ろ足と前足の間に通し、身体を支え、家の中を歩いていました。
それに伴い、分離不安も激しくなり、睡眠から目覚めて、少しでもママやパパの気配が無いと、ギャン鳴きになります。
そして、起き上がろうと、バタバタします。
この状態が、昼夜問わず、一日中。。。
全く、目が離せず、夜も寝れず・・・・
(とろんに睡眠薬を飲ませても、2時間くらいで、意識が戻っていました)
人間も、精神的、体力的に、ギリギリの状態の日々。。。。
私は、その日々の中で、思いました。
今まで、病気らしい病気、一つしない、手の掛からない“とろん”。。
甘えたくても、甘えられずに、我慢していた“とろん”。。
犬生の最期に、認知症という、ありのままの“とろん”になった時に、思いっきり甘えているんだな・・・・・・・と。。。
そんな日々も、2016年10月16日、終わりを迎えました。
14歳11ヶ月の“とろん”は、虹の橋を渡って行きました。
(亡くなる、一か月前。これが最後の写真です。ニッコリ笑顔を見せてくれました)
最後は、安らかに眠った状態。。
私は、悲しさもありますが、「あ~終わった・・」という、無力感が大きかったです。
その後、火葬を終わらせ、自分の体と気持ちを休めた後、お部屋の片づけ。
あまり、手を掛けなかったと思っていましたが、気付かない間に、オモチャや洋服を、たくさん購入していました。
存在の大きさに、ビックリします。
ペットロスまでは、行きませんでしたが(もしかしたら、いっていたかも?)、夜、就寝前になると、“とろん”に対する後悔の思いが、湧き上がっていました。
「ごめんね。。。ダメなママだったね。。。」
・・・というような。。。
(ヒーリングサロン“乙花の家”のHPにも、様子を綴っています。ブログ“愛犬と私とアニマルコミュニケーション”でご覧ください)https://www.ohana-ie.com/
そして、大変な老犬介護や躾の事を考え、「もう、犬との生活は卒業しよう・・・・」
と、心に決めていました。
その5 出会い・・・・・に続きます。。
横浜で、ヒーリングサロン“乙花の家”を開設しています。
アニマルコミュニケーションなど、ヒーリングセッションを行うサロンです。
こちらのHPも、是非、ご覧ください
。https://www.ohana-ie.com/