私の彼は視覚障害者です。
一緒に歩いていると不便なことばかりあると目が見える私は思った。
道路に埋めてある視覚障害者誘導用ブロック(点字ブロック)を作る時の配置は誰が考えるのだろう。
一緒に歩いていると、途中で切れたり急に反対側に誘導されてたりするものもある。それは、目が見えるからわかる事だが。
この前ある駅の1階のエレベーターの前にその町を少し案内する声の掲示板があっ。駅の改札を出たら下に降りる出口は西口と東口2つで、2階から階段やエスカレーターで降りるようになっている。
そのエレベーターは階段の奥で、誰かが、そのエレベーターまで、目の見えない人と一緒に歩いてエレベーターに乗れば、そこの案内板に気がつくかもしれないが、階段を降りたら誰も気づかない所にある。
目の見える人でも、横を通ると「この掲示板は」と始まるセンサー付きの高そうな掲示板なのだが。
この間もその手前の階段を視覚障害者の方が登っていた。
私の彼は、全盲だけどどこにでも意外と1人でも出かける。白杖を持ってるから大丈夫というが、不意に壁にぶつかったり、急に飛び出ている道の電信柱にぶつかったり、駅の中などでは歩いてる人は急いでいる人ばかりなので、よくぶつかってしまう事が、あるみたい。1番ぶつかるのは人とも言っていたから、ビックリだった。
私がもし、目が見えなかったら駅など混んでいるところは、ある程度人がいない感じになったら、歩き出すかもしれないと、彼に話したことがある。
それは、彼と改札の入口で待ち合わせすると、電車が着くと降りてくる、1番早いグループの人達と一緒に白杖でも歩いてくる。
彼が言う事には、人の波に乗った方が歩きやすいんだそうだ。
まぁ、彼は負けず嫌いなところがあるんだけど。そこは、凄いと思う。
電車を降りて階段をどうやって探すのか聞いたら、階段の入口には鳥の鳴き声が設置してあるから、わかるそうだ。
そう言われて、私は初めて、駅の鳥が鳴いている音は階段の音なんだと思った。私は呑気に自然の音を流してるのかなと思ってたからだ。よく利用する駅なら、降りやすいように出口のある車両に乗るそうだ。そこは、目の見える人も、すぐ出口が便利だからそうする人は多い。
音にして言えば、視覚障害者の人はもちろん、色々な音でも動いている。
その階段もそうだが、電車の中では電車のアナウンスを聞き逃さないように聞いている。
もし私も目が見えなかったら、耳も聞こえにくいので物凄く聞き入るし、録音したいくらいになるだろう。
何故なら、私はよくいつも乗っている電車でも、乗り間違えたり何度もするからだ。
目の見えないというのは、もし乗り間違えたら大変なことなのだ。
だって、乗り間違えて次の駅で降りたとしても、全く知らない駅だったら、そのホームがどうなってるのかも、分からないから、もしそのホームの向かい側に反対の駅に行く電車がすぐ来たとして、目の見える私はすぐ乗れるかもしれないけど、目の見えない視覚障害者の人は、たぶんすぐは乗れないと思います。
最悪、反対側の電車に乗るには違うホームだったら大変なことですよね。
何故かと言うと、来たことの無い全く知らないホームの出口や階段やエスカレーター、エレベーターの場所を探し、改札を探すのだから。
目の見える私でも、全然知らない駅だったら、直ぐに駅員さんに聞いちゃうけど、目が見えない人は駅員さんが、どの人か見えないから、改札を探さないと行けないけど、色々考えると、ずーっとその先の先まで考えてしまって、分からなくなるので、ここまでにして。
とにかく、点字ブロックは目の見える人はなるべく開けましょう。本当は絶対にと言いたいですが…。
視覚障害者の方が歩いてきた時は必ずよけてあけてください。(白杖の音がすると思います)
障害者が必ず優先とは言いませんが、点字ブロックくらいは、白杖で歩いてきた時は気づいて欲しいです。
そこには、障害物は無いと信じて歩いてきてるのに、もし、そこに座っている人が居たら、その歩いてきた目の見えない人は、転ぶかも知れません。そして、そこに座っている人もケガをするかもしれません。
見えないから、避ける事が出来ない、見えるから、そこに座らない事が出来る。
ひとつ、ひとつ少し考えれば分かることもあります。
私は、今彼に会えてません、体調を悪くして足がびっこ引いていて、歩くのがゆっくりでちょっと気が引けています。
エスカレーターやエレベーターを直ぐに探してしまいます(笑)足が痛いので。
たぶん、そんなの彼は気にしないのかもしれないんだけど。
前に、2人で居る時私はキョロキョロするタイプで、2人で店内をウロウロしていたら、私も視覚障害者と思われたのか、子供を抱っこしたお母さんが、わざわざ案内してくれたことがありました。
今日のあったらいいなは、皆さんの心がそうであったらいいなっと思うので、あったらいいなの話でした。