お飲み物は?
「ワインが無いって、珍しい店だね~」
「申し訳ございません・・・」
「ワイン以外にも美味しいお酒は世界中にございますので・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「しかしね、なんでワイン置かないんだい?」
「価値と値段の釣り合いが当店には不向きなもので申しわけありません」
「だってワインが高いのはしょうがないでしょ」
「・・・・・・」
「日本酒にもワインよりもフルーティーなものがございますが・・・」
「日本酒?」
「ええ・・・」
「馬鹿馬鹿しい事言っちゃ困るよ、日本酒だろ日本酒!!」
「失礼ですが、ワイン以外お酒ではないと?・・・・・・」
「あたりまえじゃないか、ワインが最高峰の酒って相場がきまってるだろ」
「・・・・・・・・申し訳ございません、どうかおひきとりいただけますか」
「なんだい、客だよ、客!!」
「かの有名なワイン絶対主義の大女優様もおられます、そしてあなた様のような方も大勢・・・
その前近代的感性がワインお値段を吊り上げ、くだらない値段になってこの国に・・・・」
「あんたね~ワインの値段が高いのはあたりまえだよ!!」
「失礼ではございますが、お酒に優劣は無いと思っております・・・
・・・・・ただ、 本物か模造品か、ただそれだけかと・・・」
カチャ
「いらっしゃいませ・・・」
「あーいいやうざったいもう帰るよ」
「お気に召さないお店で申し訳ありません」
バタン・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
笑)
笑)・・・
「どうしたの?」
「いつもの輩です」
「どっち?」
「大多数派・・・」
「笑)・・・ラジャー」
「マスター、かけてよ」
「毎日じゃかったるいけど時々聞きたくなる」
「私は毎日ですよ・・・」
「お飲み物は・・・」
「ピアフ聞くならワインでしょ(笑」
「ございますよ、・・・・・・・安いワイン(笑」
コトッ・・・・・・・
「おっとサンキューです」
「合うよね~」
「ちょっと、窓開けますか・・・」
「いいっすね~」
「フ~ッ・・・・・・・・・光に照らされるタバコの煙って綺麗だよね~」
「ご存分に・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「お食事は・・・?」
「イヤッなんかこの気分で腹いっぱいっす」
「かしこまりました・・・」