今年の4月24日、日本発出店のインテリアショップIKEAが千葉県にオープンしました。
スウェーデンのインテリアショップとして、デザインと機能性を高い次元で両立したインテリア用品をリーズナブルな価格で取り揃える大型店です。
オープン当初はすごい人混みで、インテリアを落ち着いて吟味する余裕すらなかったという話を聞いていたので、人混みが嫌いな自分は若干避け気味でした。。。オープンから約3ヶ月を過ぎたということで、そのほとぼりが冷めたことを期待して、先日ようやく見に行ってみることにしました。
ショップの内部は2層に分かれており、ビジターはエントランスのある1階から2階のショールームへと案内されます。
IKEAの特徴は、その独特の販売方法によりコストを下げ、商品の価格を下げていることにあります。
その購入までの流れは
1.ショールーム形式でのサンプル展示をビジター各自が確認し、希望するインテリア用品についているインデックスタグを見ます。
2.タグには、全ての商品展示の後、精算前に通過する倉庫で梱包状態で置かれている家具の場所が示されています。
3.その情報をメモし、各自が棚から商品を取り出し、レジで精算を済ませる。
4.購入した家具は、基本的に自分で持ち帰り、自分で組み立てる。
さながら、インテリア用品、家具のスーパーマーケットといったところです。
上の写真は、ショールームエリアとなる2階の様子。グレーの床部分がメインの通路です。
これは、ソファーの展示ゾーンです。
1階へ下りてくると、インテリア用品でも比較的小物の商品を置く、マーケットエリアとなります。
コチラでは、購入希望の商品を、直接買い物カートや袋に入れてゆきます。
そして、全ての商品展示エリアを通過すると、このようなセルフサービスエリアへ移動します。
展示商品の在庫がこれだけ並んでいる風景は、なんとも異様でもあり、壮観でもあります。
ショールームエリアの家具に付いていたインデックスタグの情報から、このエリアに置いてある希望の家具を各自が探しレジへと持ってゆきます。
通常、在庫の置いてある倉庫はショップの管理するエリアになるというイメージがありましたが、そこへ直接ユーザーを向かわせ、そのまま各自が搬出、精算、組立てを行うという、発想を覆したマーケティングスタイルには好感が持てました。 購入者にも商品の流れがよくわかる透明性から安心感が生まれ、この在庫管理の状態を見るとそのショップの雰囲気もなんとなくわかるような気がします。
置いてあるインテリア用品については、人によって好みの問題がありますので特には記事にしませんが、個人的に気になった部分といえば、置いてある商品全てがIKEAのオリジナル商品だということです。
つまり、IKEAお抱えのデザイナーがデザインした商品しか置いてないということ。
中には気の利いたデザインも数多くありますが、個人の有名なデザイナーであったり、各用品の専門メーカー、ブランドのデザインした家具や雑貨、カトラリーやファブリックが欲しい・・・という希望は満たされないことになります。 生活用品の中にどこまで遊び心とデザインに対する精神を追求するのか、また各自が気に入るデザインとはどういうものか・・・モノを選ぶセンスと指標は様々です。 デザインと質、機能性を追及するクウォリティーは比較的高いといえます。 しかし、ある程度の採算性、コストのバランスを追求したものづくり感は否めません。 個人的には、この展示の中に俗に「デザイナーもの」と呼ばれるものを並列展示することによって、IKEA製品の質の高さが見えてくるように感じました。 その点が少し残念かな。 でも、もちろん良いものも沢山あります。 ディスプレーも見ていて楽しいですし、内部にはカフェも併設されています。 デザインの良いものに囲まれて生活する雰囲気を感じる空間を一度は体験してみてください。
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