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おーいOCD(強迫性障害という疲弊・ケースはっとりーな)

潔癖という病理,
強迫性障害重し,
eccentric 両親,
仙腸関節障害系,
日々や思いほか.

あしたの朝にごみ出ししてもらうための、段ボールを束ねることができた。2週間分。これが地域の最短サイクルである。たまるのが早いのでもう捨てることにした。難しい「4の字結び」に挑戦。25分弱で終わった。汗びっしょり。段ボール箱は究極に汚いので、自分や部屋に汚れを広げてはならない。

強迫性障害で頭をめったに洗えないのはいいとして、クシも入れられないのは厄介である。髪をとかしたら鏡台の周囲が汚れるけん。もわもわの毛髪が蓄えた膨大なふけとほこりが飛散し、床に落ちて積もる。鏡台の背後には金属の網の壁面ラックが設置されている。そこにも、だ。ラックの構造は細かく複雑なので、かかったごみを完全除去するのは不可能に近い。つまり、汚れは素人の掃除で取りきれる量・範囲を超えている。

母が、家政婦を雇うお金を出してくれるそうだ。そう簡単に言わんでほしい。潔癖症が人を家に入れられるもんか。わたしは外から来るものすべてを許せない。よけいに汚くなるじゃろ。わたしはきれいなところだけを掃除できる。

潔癖症と「きれい好き」とはイコールで結ばれない。潔癖家は、みんなそれぞれに独自のルールを持つ。他人が聞けば、彼[女]らの行いは実にチグハグで、非論理的で、滑稽である。わたしは、わたしの潔癖症ゆえに掃除が怖い。自分が汚れてまで生きようと思わない。髪の手入れもできない。

内科クリニックで、診察前に必ず渡される体温計。その消毒手順を見て、わたしはあ然とする。アルコール綿で先をシュッとぬぐっておしまい。1回じゃ円柱をカバーできんじゃろが! 先端の半球も拭いとらんじゃろが! 手に持った箇所が汚染されたままじゃろうが! 潔癖家のわたしの不信感がいっそう増した。