入園式、入学式、始業式を迎えた4月からあっという間に5月、ゴールデンウィークに突入し・・・まもなく連休が終わろうとしています。
この1か月、親族の子達はそれぞれに、たくさんの悩みを抱えました。
・クラス替えをしてから友達ができない
・休み時間に何をしたらいいかわからない・つらい
・新しいことばかりでよくわからない・学校に行きたくない
・先生やクラスメートと話せる気がしない・話せない
・自分だけすごく嫌われている気がする・すでに孤立してる
・宿題ができない
・よくわからないけど頑張れる気がしない
などなど、今はすでに気持ちも建て直せている子が半分、まだまだな子達が半分、という感じです。事前に準備をしていたり慣れる練習をしていても、「予測不可能」な要素がどんどん入ってくる新学期ですから、その一つ、一つに翻弄されて敏感になっている気持ちが傷ついたり、過敏になっている脳内が極度に強いこだわりや機能停止状態になったり、と反応もそれぞれでした。
残り半数の子達の、今の共通の思いが
「ゴールデンウィーク明け、学校に行けるかな・・・」
です。誰が何といっても、どう励ましても、「行ける気がする」状態じゃないと行けない、というのが、特性ある子の行動の原点なんだろうなと思います。からみついた思い込みやこだわり思考、ストレスや怯え・恐怖の感情が強く出すぎて新しいことを、新しいアイデアや新しい行動パターンを取り入れられない状態、そういう「停止または停滞状態」に陥っているんだろうなと思います。
何か突破口があるといいのですが。
親族間では、いろいろ対策は考えていますが、それが自分の子に効果があるかどうかはまだ試してみないとわからない的な状態です。それでも、できることはしてやりたい、という気持ちでとりあえず、手助けはしています。
・学校の先生と連絡を取り、「クラスに入れない」状態の子が他にいたら、その子達と同じような対処をしていただく。例えば別室登校など。
・先生の手腕にまかせて、似たタイプの子や無理しなくても所属していられそうなグループに入れてもらい、行事を経験させる。(これがきっかけで、お友達ができることも過去かなりあったので)
・中高生は部活が始まる頃ぐらいから学校に戻るようにタイミングを合わせてみる(部活で顔見知りになったクラスメートと話すようになると教室へ入りやすくなる・知り合いの輪が広がることがあったため)
・病院にかからなければならないほどの精神的ダウンの状態の場合は、診断書を学校に提出して休む。
今回は上記のようなことをしていく方針だと、親族の大人たちが話していました。一つ試してダメなら次を試す、という感じでやっていくぐらいで、絶対的に成功させようと思わない方がむしろうまくいくことが多かったので、チョイスをいくつも用意して、子供の気持ちが「そうなる」流れに乗せてトライする、という感じです。
親族の子達に共通する部分ですが、見かけどんなに弱弱しく見えても、「できない」とか「やれない」という部分での頑固さは最大限に発揮することがあります。つまり、それだけ自分の気持ちに忠実で強い信念があったりするので、そこを曲げてどうこうしようとしても、何も成し遂げられないどころか親子して疲れてしまいます。
ですので、子供の気持ちに隙ができる状態、かたくなさが和らいだぐらいのタイミングで子どもの「それならやってみてもいい」というトライを子供主導でやらせてみる感じです。途中で「やっぱり無理!」ということもしばしば、ですので、親は「できそうな時がまた来るかもね」と「じゃあ今日は~しよう、~しに行こう、~しといたほうがいいかもね」などさっと切り替えて、その日できそうなこと・次の違うステップに話を持っていくことも多いです。
頭の多動といいますか、悩み始めると1日ぐるぐるとずーっと自分のダメなところや怒り部分に全神経を持っていかれて、いつまでも脳内で忙しく悩み続けることがあります。これをすると体全体のエネルギーを極端に消費してしまい、やる気度マイナスに自分自身を追い込んでしまいますので、切り替えて、気が楽になるエネルギーを蓄積できる活動に入った方が後々のためにいい充電となることが多いです。
ゴールデンウィーク明け、どんな感じになるでしょうか。
日本全国の同じような立場の保護者様も、悩み苦しみすぎることなく、力を入れすぎることなく若い子供達のひと時の悩みを共に共有する、というぐらいの認識で、家族として同じ方向を向ければいいなと願っています。