
「より多くの人々の幸せ」を
実現するためのデザイン
仕事柄、
デザインについて考えることが多いのですが、
今日の朝日新聞の朝刊に、
スタンフォード大学のジム・プラマーという
工学部長のインタビュー記事が掲載されていました。
その中でこのような発言がありました。
答えがない問題に取り組んでいく教育が、
イノベーションには欠かせない。
デザインの意味は本来広く、
生活にかかわるあらゆる問題の解決策を
見いだすことを指す。
すでに存在する問題を解くのではなく、
課題そのものを見つけるところから始めて
ビジネスにつなげる。
これが「デザイン思考」と呼ばれるもの。
等々
今から20年位前に、
ジャパンランドスケープという雑誌に、
(現在はランドスケープデザインという誌名に改題)
プロダクトデザインの潮流
「より多くの人々の幸せ」を実現するためのデザイン
というタイトルで自分の書いた記事が
掲載されました。
内容は、
目の不自由な人を誘導するための点字ブロックが、
これまでの黄色から舗装にあわせて多色化し、
その結果、弱視など視力障害者の方々が
点字ブロックを探すのにひと苦労している。
この問題の本質は、
役所が明確な指針を示すことができない、
という事実に起因するわけだが、
一方で街の景観を構成するマテリアルの、
“デザインと機能の共生”という、
きわめて今日的な課題に直面し、
それは「デザインとは何か?」
というさらに大きな命題となり、
われわれに問いかける。
そこでデザインを、
ある問題を解決するための具体的な手段
もしくは方法と規定することで、
答えをみつけられるのではないか。
そして言うまでもなく、
そのデザイン行為は万人に向けられたものであり、
「より多くの人々の幸せ」を実現するためのデザイン
でなければならない。
こんな文章でした。
国の針路を見定め導いていく責務を負った
政治家の方々に声を大にして言いたい。
同じ党派会派に属するもの同士の
足の引っ張りあいなどはやめて、
時には党も政治信条も超えた崇高な判断のもとで、
この国のグランドデザインを定め、
“より多くの国民の幸せを実現する社会”の
到来のために汗を流して頂きたいと思います。