随分と前の話になるが、YouTubeでデキシーランドのバンドを見てて、
バンジョープレイヤーが明らかにネックの短いバンジョーを弾いてるんですわ。
しかも4弦で、スケールがどう見てもマンドリンと同じ。
「何だ、あれ?」と調べ倒したら、テナーバンジョーという楽器らしく、色々当たったが、日本じゃ入手出来ない。
調べて行く中で、サンディエゴにDEERINGというバンジョー専門メーカーがあり、そこが結構作ってると。
じゃあ、その会社の工場&ショールームに出向くのが一番の得策である。
今回の旅行の目的の5割がこれ。5割がMLBで、あとはオマケみたいなもんです。
トロリーでSpring Stという駅まで行くと、どうしょうもない田舎で、タクシーもいない。
バスの運転手に地図を見せてもNOと言われ、全身から汗を流しながら、テクテク歩く。
1時間は歩いたが、道中、あのバスと同じ番号のバスストップがあり、怒りがこみ上げると共に、
「帰りはアレに乗りゃいいんだ」と安心した。
さて、DEERINGは小さな会社で、受付のオバちゃんに恩着せがましく、
「俺はマンドリンプレイヤーで、日本からテナーバンジョーをゲットしに来た。駅から歩いて来た」旨伝えると、
「工場見学をやるから来い」と。まあ、俺一人なんだけどね。
中ではビルダー達が粛々と自分の仕事をこなしていた。
オバちゃんのバンジョーへの愛が凄まじく、適当に受け流してると質問され、理解するまで許してくれないスパルタだった。
その後、テナーバンジョーを選ぶ。
ここアメリカでもテナーバンジョーはドマイナーな楽器らしく、普通の5弦と比べると、在庫量の少なさは歴然。
高けりゃ高いほど、ええ音が鳴るのは当たり前、ここまでくりゃガツンといきたいところだが、
色んな意味でテメーの身の丈を踏まえ、$599のやつを買い求めた。
「DEERINGとTaylorがハイスクールの同級生で、3マイル先にTaylorの工場があるから行くか?」と聞かれたが、アコギに興味が無いので断る。
オバちゃんはマーチンのことをイチイチ「Fuckin’ Martin」と言っていた。
何にしても、素晴らしい時間だったなぁ。
さてと、これからペトコパークへ行ってきます。