昨晩もよく眠れなくて、結局朝8時に目が覚めたのだけど、また寝て、結局は、11時ごろまでベッドにいた。

 

 何かいい映画がないかと、インターネットで検索していたら、この映画を見つけた。トルストイの本は、ものすごく厚くて、それだけで、力が抜けるけれど、映画ならと思って、今頃見ることにした。

 

  映画は、ロシアの製作なので、なおさら、いい。ロシア語が聴かれて、雰囲気があるし、俳優さんたちもロシア人だから、ハリウッドで作られているのより、現実味がある。まだ始まって20分しかないのだけれど、

ナポレオン時代なので、まだロシアでは、貴族社会の真只中。贅沢一変な様子が、わかる。この頃の農民の人たちが、どんなに貧窮に喘いていたのかを、画面の裏側で想像する。

 

 もう何十年前に、トルストイの奥さんの伝記を読んだことがあるけれど、夫婦の相性ってあるもので、彼と奥さんの相性は、どうも食い違っていたような気がした。   彼の小説では、女性の細やかな感情、心理が描かれているけれど、この伝記の中で、奥さんが、私の気持ちを全然理解していない!と愚痴る様子があって、なるほどなあ。現実と、紙に描かれる、ことは、別物なんだと、深く感動した。まだ映画は、20分しかないのだけれど、年取った男性が、若い男性との会話で、女性は、みんな同じだ!なんて、ゴミを捨てるような言い方をしていた。 表面は、みんなジェントルマンで恭しく、女性を扱っているけれど、真に、女性を尊敬している男性は、いない社会とみた。

 トルストイは、結局、後年、全てを捨てて、ユートピア的な農場を作ってたくさんの、芸術家たちが、集まっていたようで、その当時の写真も残っている。反面、奥さんは、かれの捨てようとした著作権を全て、把握して、コントロールしていたようだ。

 最後は、家出をして寂しく、鉄道の駅のベンチで、亡くなった。    彼も、’本当’の、’愛’を追求していたのだと思う。それが、小説の中で、理想化され、弱々しい女性、でも結局は、男性は、女性をいとめた後は、名誉、地位、の追求してゆく。そこに、男女がそれぞれ抱える孤独なんだと思う。  あのパーテイで、老人がつぶやいて、女性は、同じ!というのも、彼の孤独が言わせたのだと感じた。  トルストイの奥さん自身も、孤独に耐えられなくて、モスクワに出て、音楽科とのランデブーを楽しんだと、伝記にはある。 世界で最も女性の感情を細やかに描いた文豪の奥さんでさえ、この孤独感と戦っていた。  興味深い。でも相性がなかったのだと思う。   離婚率が増えているこの頃だけど、 何十年も愛し合っている夫婦の話もある。  宝くじを当てるよりは、こういう相性のあるパートナーに、出会うのは、難しい。  恋愛は、歳は関係ない、国籍も関係ない。言葉が通じなくてもいい。

パッションは、短期間だけれど、こういう条件には、かかわらず存在する。

だけど、残念だけれど、このパッションは、生活が入ると、泡のように消えていく。 だから、文学が生まれ、歌ができる。

 

 さ。。続きを観よう。

 

トルストイのアンナカレリーナは、大好きな、でも悲しい。 好きだけれど噛み合わない、女と男。それトルストイは、見事に

文章にした。 いつかカレのお墓参りをしたいけれど、もう無理かも。

82歳でカレは、人生を終えている。 私も後数週間で、80歳。

 でも、心の中は、いまだに、私のハートの半分を探している。。見つかるかなあ?