先日、とあるフォーラムに招待していただき、参加してきました。
ここでのテーマは、企業の永続的繁栄でした。

これは、初瀬川自身の拙いコンサルティング活動におけるテーマの一つでもあり、講演された方や、発表されている方の話は、参考になったり、新たな問題提起の種になったりと大変有意義な時間でした。

悩みや予測を何個かあげると
今を生きるのか、未来につなげるのか。
経済学は合理主義の徹底にある意味究極がある。
ITは進化しても最後に人は人を求める。
などがあります。

今の連続が未来につながると言う考え方と未来を見据えて、今の力配分を変える。
確かに、今、日本近海のサンマの水揚げでビジネスをしようと思ったとき、全力でいけば「取り尽くしてしまう」けど利益は最高に達する。
反対に、永続性を求めれば、計算された量の成魚と稚魚は逃がし、来年に回す。

これは独占企業なら可能かもしれない。

しかし、他者がいる中で、そんなことをしていたら、他に水揚げされてしまい、結局次の年はサンマがいなくなる。

合理的なコンサルならどうするか。

それは「すべて獲れるだけ獲って、次を探す」となります。

この発想は狩猟的な発想です。
育てると言う発想が無いから、次を探さなくてはならない。

欧米型のグローバル経済はほとんどこの考え方が基本にあると思っています。
(もちろん、育てると言う行為もしています)

譲り合いの文化と奪い合いの文化。

文化から来る思想ない人に、取って付けた思想の下に行動させても、最初はいいですが、終局の部分に来て、悩みが生じると初瀬川は考えています。(行けば行くほど自分の根本とのぶつかり合いが悩みになります)

狩猟民族は奪うことを本能的に「優」と見ます。
反対に農耕民族は譲り合うことを本能的に「優」と見ます。だから奪い合うことは「不可」なんだと思います。
例えば
狩猟民族は自分の領地の中にターゲットがなくなると、「いる場所」を目指して移動します。
反対に、農耕民族は自分の領地の中にターゲットが無くなりそうになると、育て始めます。
その結果
狩猟民族は攻撃力を最大化させ、他民族の領地を奪い、生き抜きます。
しかし、負けたときは滅びます。狩猟民族は「戦いに勝つこと」「強いこと」が重要です。

反対に、農耕民族はその土地にみんなで手を加えて、収穫高を上げたり、動物を育てたりします。
なので、みんなの「協力」と収穫高が上がるまでの集団的「自制」が重要になり、協力と自制がなくなると滅びます。

この地球が環境破壊の末に危険にさらされています。
CO2が大気中の3パーセントに達すると人間は生存できないそうです。(気になる現在は0.7パーセント)
そんな時に、現在の地球を永続的に使うために、CO2の削減、緑の確保に動く国もあれば、反対に月や火星に住めるのではないかと、第二の地球を探す国。

同じ人間の存続を考えたにもかかわらず、目的は同じですが手段が全然違います。

日本のように何千年の歴史がある国は長い目線があります。
しかし、今、世界を牽引する国は200年の歴史すらない。

今時点での初瀬川の考えでは
現在最強を継続することは必ずしも、永続的には成功しないように思っています。

だから、「永続性なんかいらないと言う人」、「永続性を求める人」によってコンサル指針は大きく変わると考えています。

20前半のころ、「ビジネスは何回成功したら、安泰なんだろう」とよく考えました。今、その時の初瀬川にコンサルティングするとしたら、「そういう考えである限り、生きている限り成功し続けないと平凡どころか最悪の結果がやってくる、でも、もし安泰にしたいならば、成功を大成功に変えるまでの時間を、自分の安泰にしたい期間に合わせて、ゆっくり成長させること」と言うと思います。

書ききれないので、また他の場所で・・・