じょしらく終わりました。
落ち着いたので舞台の感想を。
スーパー長いです。
まず今回の舞台の概要。
原作は人気漫画の「じょしらく」
出演は 乃木坂46
演出は 川尻恵太さん
会場は AiiA 2.5 Theater
千秋楽は全国の映画館でライブビューイング
なぜこんな中に僕が・・・と思ったのですが
実は川尻さんが僕が振付けさせていただいている
「水曜日のカンパネラ」を見て、ご連絡くださったらしいのです。
それまでは僕が一方的にあこがれていて
ツイッターでフォローしていただけなのでびっくりしました。。
稽古が始まると
舞台経験がほぼないメンバーばかり
しかも忙しい中で台詞や動きを覚え
落語の練習もして、歌も歌って、ダンスもする。
そんな過酷な中でも稽古場には笑顔がありました。
これは、川尻さんマジック。
「当たり前のこと」や「常識」は存在しない。
「やるべきこと」「意図」「目的」がそこにはあり
そのために一緒に方法を導き出し
明確な意図のもと、何を頑張れば良いのか
それがその場で分かる、共有できる。
アイドルだからとか、お芝居だからとか
そんな前提はなくて
面白い舞台をこのメンバーで作り上げる
このメンバーで舞台をやる意義を見出す
だからみんなが同じ方向を向けるようになった。
分からないことはないんだ
分からなくなったら一緒に考えれば良い
面白いと思ったら笑えばいいし
変だなと思ったらいつでも確認できる。
そんな関係性、環境を作ったのが川尻演出。
これ、実は僕が理想とするものでした☆
みんなにどれくらい伝えられたかわからないけれど
振付はあまり見本を見せませんでした
ここはどう見えて欲しいとか
どういうイメージで動いてほしいとか。
振付を確認したいときは聞きに来てくれるので
もちろんその時はきちんと教えていたつもりです。
それでも伝えたかったのは
僕は「振付を踊って欲しいわけじゃない」
ということ。
この舞台は落語家とアイドルという
二つの世界が別々にあるようで重なっているようで・・・
という複雑で、本来の彼女たちと重なるテーマが主軸の物語でした。
だからこそ、歌とダンスのシーンはすごく重要。
・キャラクターとして踊る物語のオープニング
・アイドルとしてのミニライブシーン
・落語家とアイドルの境界線が崩れる歌のシーン
・現実の自分として踊る物語のエンディング
という、すべて物語の展開に組み込まれ
大事な役割を果たしていました。
ただ踊るのではなく、お芝居と同じように
表現して欲しかったんです。
役作りをするように、自分で考え、
創り変えていけるものとして捉えてほしかったんです。
ちなみにこのダンスが必要なシーンについては
川尻さんから踊りの雰囲気を軽く伺っただけです。
上記のような指標はありません。
ですが脚本を読み、曲を聞かせていただいた時に
自分のやるべきことは大体わかりましたし
稽古場で演出を見させていただいていたら
物語の大事な部分がすぐわかりました。
あとは「こういうことですよね?」と確認するだけ。
つまりそういう現場なんです。
稽古場にいれば分かる。
これが、振付する日でもないのに稽古場によく顔を出していた
目的の一つ。
もちろん川尻さんの演出を学ぶことも目的でしたし
せっかくなら自分にできることは全部やりたい・・・と
稽古が始まる前に
「ダンスシーン以外でも何かお役に立てることがあれば言ってください」と川尻さんにお伝えしており
色んなシーンで出てくるポーズや
くくるの初夢のシーンでの長い台詞を言いながらの動きなど
お芝居の中でも沢山関わらせていただくことができました。
そして実は、一番の目的は
ただ振付ける人としてではなく
一緒に舞台を作り上げている仲間としてみてもらえるように
みんなの個性を自分の目で見て知っておきたかった
そして稽古場で少しでも多く何かを共有したかったということです。
振付の時間はそこまで多くなかったし、3チーム別々のものもあってなかなか深いコミュニケーションは出来なかったですが
いつも踊ってる感覚とは違う
舞台で踊ると言う感覚の中で伝えられることがあればいいなと
僕なりに向き合ったつもりです。
本当は一人一人に輝くものがあることを伝えたかったけれど
全員には伝えきれていないと思います。
そういう意味ではまだまだできていないことは沢山あります。
それでも彼女たちは渡した振りを自分たちのものにしたし
僕では踊れないようなものを見せてくれました。
そこに意義があると思っています。
だから見本はあまり見せたくない。
振付けられるほうは大変ですけどね(汗)
大千秋楽に僕はこう伝えました
「踊らされるな、すべてを生み出せ」
ほんと、振付家らしからぬ発言ですよね。
舞台上にいるのは彼女たちだけ
その場の空気を感じて答えを出せるのは彼女たちだけ
そして千秋楽では全員がそれができるようになっていました。
他のチームにも
「もうどうせダメ出しはできないから、好きなようにやってほしい」と伝えたり
全て任せられる、立派な表現者たちがそこにはいました。
川尻さんの演出や指導
そしてみんなの努力、挑戦、チームワークの賜物。
こういうものづくりがしたかった。
人が人と繋がって成長していき
そのエネルギーが多くの人に届く。
こんなに楽しいことあっただろうか。
今の自分に問いかけて
まだまだ足りてないことばかりじゃないかと
気合を入れなおしました。
お芝居に、ダンスに、歌に、落語に
すべてに向き合ったみんなを尊敬しているし
一緒に舞台を作り上げられたことを光栄に思っています。
毎日劇場にいたけれど
もっともっと観ていたかったです。
最高に楽しい時間をありがとうございました♪
自分には宿題が残っている
みんなにつたえたいことがまだある
だからまた川尻さんをはじめとするスタッフ陣
そして15人と一緒になにか生み出せるように
もっともっと精進していきます!!
落ちてたまるか。
最後に、川尻さんが書いてくださった
僕についての文章、本当に号泣するほど嬉しかったので
改めて

お声掛けくださって、こんな言葉まで頂けて
本当にありがとうございました。
お別れに撮影した会場

初日が誕生日だったのでチケットが記念になりました♪

あー、長かったw
スーパー長いです。
まず今回の舞台の概要。
原作は人気漫画の「じょしらく」
出演は 乃木坂46
演出は 川尻恵太さん
会場は AiiA 2.5 Theater
千秋楽は全国の映画館でライブビューイング
なぜこんな中に僕が・・・と思ったのですが
実は川尻さんが僕が振付けさせていただいている
「水曜日のカンパネラ」を見て、ご連絡くださったらしいのです。
それまでは僕が一方的にあこがれていて
ツイッターでフォローしていただけなのでびっくりしました。。
稽古が始まると
舞台経験がほぼないメンバーばかり
しかも忙しい中で台詞や動きを覚え
落語の練習もして、歌も歌って、ダンスもする。
そんな過酷な中でも稽古場には笑顔がありました。
これは、川尻さんマジック。
「当たり前のこと」や「常識」は存在しない。
「やるべきこと」「意図」「目的」がそこにはあり
そのために一緒に方法を導き出し
明確な意図のもと、何を頑張れば良いのか
それがその場で分かる、共有できる。
アイドルだからとか、お芝居だからとか
そんな前提はなくて
面白い舞台をこのメンバーで作り上げる
このメンバーで舞台をやる意義を見出す
だからみんなが同じ方向を向けるようになった。
分からないことはないんだ
分からなくなったら一緒に考えれば良い
面白いと思ったら笑えばいいし
変だなと思ったらいつでも確認できる。
そんな関係性、環境を作ったのが川尻演出。
これ、実は僕が理想とするものでした☆
みんなにどれくらい伝えられたかわからないけれど
振付はあまり見本を見せませんでした
ここはどう見えて欲しいとか
どういうイメージで動いてほしいとか。
振付を確認したいときは聞きに来てくれるので
もちろんその時はきちんと教えていたつもりです。
それでも伝えたかったのは
僕は「振付を踊って欲しいわけじゃない」
ということ。
この舞台は落語家とアイドルという
二つの世界が別々にあるようで重なっているようで・・・
という複雑で、本来の彼女たちと重なるテーマが主軸の物語でした。
だからこそ、歌とダンスのシーンはすごく重要。
・キャラクターとして踊る物語のオープニング
・アイドルとしてのミニライブシーン
・落語家とアイドルの境界線が崩れる歌のシーン
・現実の自分として踊る物語のエンディング
という、すべて物語の展開に組み込まれ
大事な役割を果たしていました。
ただ踊るのではなく、お芝居と同じように
表現して欲しかったんです。
役作りをするように、自分で考え、
創り変えていけるものとして捉えてほしかったんです。
ちなみにこのダンスが必要なシーンについては
川尻さんから踊りの雰囲気を軽く伺っただけです。
上記のような指標はありません。
ですが脚本を読み、曲を聞かせていただいた時に
自分のやるべきことは大体わかりましたし
稽古場で演出を見させていただいていたら
物語の大事な部分がすぐわかりました。
あとは「こういうことですよね?」と確認するだけ。
つまりそういう現場なんです。
稽古場にいれば分かる。
これが、振付する日でもないのに稽古場によく顔を出していた
目的の一つ。
もちろん川尻さんの演出を学ぶことも目的でしたし
せっかくなら自分にできることは全部やりたい・・・と
稽古が始まる前に
「ダンスシーン以外でも何かお役に立てることがあれば言ってください」と川尻さんにお伝えしており
色んなシーンで出てくるポーズや
くくるの初夢のシーンでの長い台詞を言いながらの動きなど
お芝居の中でも沢山関わらせていただくことができました。
そして実は、一番の目的は
ただ振付ける人としてではなく
一緒に舞台を作り上げている仲間としてみてもらえるように
みんなの個性を自分の目で見て知っておきたかった
そして稽古場で少しでも多く何かを共有したかったということです。
振付の時間はそこまで多くなかったし、3チーム別々のものもあってなかなか深いコミュニケーションは出来なかったですが
いつも踊ってる感覚とは違う
舞台で踊ると言う感覚の中で伝えられることがあればいいなと
僕なりに向き合ったつもりです。
本当は一人一人に輝くものがあることを伝えたかったけれど
全員には伝えきれていないと思います。
そういう意味ではまだまだできていないことは沢山あります。
それでも彼女たちは渡した振りを自分たちのものにしたし
僕では踊れないようなものを見せてくれました。
そこに意義があると思っています。
だから見本はあまり見せたくない。
振付けられるほうは大変ですけどね(汗)
大千秋楽に僕はこう伝えました
「踊らされるな、すべてを生み出せ」
ほんと、振付家らしからぬ発言ですよね。
舞台上にいるのは彼女たちだけ
その場の空気を感じて答えを出せるのは彼女たちだけ
そして千秋楽では全員がそれができるようになっていました。
他のチームにも
「もうどうせダメ出しはできないから、好きなようにやってほしい」と伝えたり
全て任せられる、立派な表現者たちがそこにはいました。
川尻さんの演出や指導
そしてみんなの努力、挑戦、チームワークの賜物。
こういうものづくりがしたかった。
人が人と繋がって成長していき
そのエネルギーが多くの人に届く。
こんなに楽しいことあっただろうか。
今の自分に問いかけて
まだまだ足りてないことばかりじゃないかと
気合を入れなおしました。
お芝居に、ダンスに、歌に、落語に
すべてに向き合ったみんなを尊敬しているし
一緒に舞台を作り上げられたことを光栄に思っています。
毎日劇場にいたけれど
もっともっと観ていたかったです。
最高に楽しい時間をありがとうございました♪
自分には宿題が残っている
みんなにつたえたいことがまだある
だからまた川尻さんをはじめとするスタッフ陣
そして15人と一緒になにか生み出せるように
もっともっと精進していきます!!
落ちてたまるか。
最後に、川尻さんが書いてくださった
僕についての文章、本当に号泣するほど嬉しかったので
改めて

お声掛けくださって、こんな言葉まで頂けて
本当にありがとうございました。
お別れに撮影した会場

初日が誕生日だったのでチケットが記念になりました♪

あー、長かったw