（上記のリンクをタップすると、紹介した映画のサイトが開きます）
原題 The Searchers １９５６年 アメリカ 監督 ジョン・フォード
出演 ジョン・ウェイン ジェフリー・ハンター ヴェラ・マイルズ ナタリー・ウッド
「１８６８年、南北戦争が終わった３年後のテキサス、開拓時代です。イーサン・エドワーズ（ジョン・ウエイン）の弟一家は先住民コマンチに襲われ、娘たち二人は連れ去られ、イーサンの弟・アーロン夫婦とその息子は殺されました。イーサンは復讐の鬼となりコマンチを追います。」
（物語）テキサス、１８６８年。西部劇のモニュメントバレーが映し出されます。何もない乾いた土だけの風景の中に小高い台形の山がいくつか見えます。煉瓦造りの一軒家があります。西部の開拓民です。その家に向かって、馬に乗ったイーサン・エドワーズ（ジョン・ウェイン）が帰ってきます。彼は南北戦争で南軍に従軍していました。もう戦争が終わって３年経ちました。イーサンは以前住んでいた弟・アーロンの家に帰ってきたのです。
この家には弟夫婦とその長男・ベン、長女・ルーシー、次女・デボラ（通称デビー）と犬が住んでいました。青年・マーティン・ポーリー（ジェフリー・ハンター）も、この家にいました。マーティンは両親が殺された時に、行きがかり上、イーサンが助けたのでした。彼は母親がチェロキーと言う先住民で、その血が８分の１入っている先住民との混血でした。
イーサンは一か所に落ちつくよりも好き勝手に生きていたい性格でした。それで家は弟一家に任せ、南北戦争の南軍に従軍していました。その戦争が終わり、３年経って帰ってきたのでした。弟一家は兄の帰郷を大喜びで大歓迎です。
その兄が帰ってすぐ後、弟・アーロンの家にクレイトン牧師（ワード・ポンド）の一団６，７人がやってきます。「この辺の牧場でいい牛が盗まれた。牛泥棒を追いかける」と言って、アーロンとマーティンに「テキサス警備隊A中隊に志願し忠節を尽くす。金銭的報酬を無視し忠節を尽くすことを誓うか？」と牧師の一団に加わるように言います。クレイトン牧師は牧師と同時に警備隊の大尉でした。その入隊の命令を承諾させようとしているところへ、イーサンが現れます。「風来坊の兄貴か。南軍降伏後、どこをうろついてた？」と、たずねられます。「誰が降伏（したものか）！まだ、サーベルは捨ててない。鋤にも替えてない」と答えます。
「牛泥棒は先住民だ。カイオワ（コマンチ）だ。わかってる」と、ある者が言います。クレイトン牧師が「もう宣誓したのだから、アーロンとマ―ティンを連れて行く」と言います。イーサンは「アーロンの代わりに自分が行く。牛泥棒はコマンチかもしれないから」と言います。イーサンは先住民コマンチの戦い方や残忍性をよく知っていました。結局、牛泥棒追跡にはイーサンが加わり、アーロンは残りました。
牧師の一団は大分行ったところで槍が突き刺さっている牛の死骸を発見します。「他にも食糧にされないで牛がたくさん殺されている」と、別の一人が報告します。妙な足跡もあります。それを見て、イーサンは「先住民が襲撃前に俺たちをおびき出したんだ。狙いはあなたの家か弟・アーロンの家だ」と、イーサンが言います。しかし、その場からアーロンの家までは６０キロもありました。自分たちをおびき出したと言うことは、すでにコマンチは狙いの家は襲っているし、遅いと考えられます。
その牧師一団から遥か離れたイーサンの弟・アーロンの家です。日没前です。家の周りで鳥が急に飛び立ち、それを見て犬が吠えます。アーロンは不審な気配を感じて、家に入ると銃を取り出します。「夕食前に雷鳥を撃ってくる」と外へ出ます。その様子から、妻は何か異様なものを感じます。長女がランプに火を入れて持ってきますが、妻は強い口調で長女に「ランプはまだいいわ。夕焼けだから」と言い、無理やり消します。外から、家の中の様子がわからないようにするためです。長男が「おじさんがいればな」と言います。アーロンは家の外ではるか遠くを銃を持ったまま見つめています。遠くの岩陰が光ります。「戸を閉めて、ベン」と妻は長男に命令します。長女がまたランプに火を入れてきました。妻はその火を吹き消します。この時、長女・ルーシーは先住民がすぐ襲撃してくると悟ります。引きつった恐怖がルーシーを襲います。激しい叫び声を上げます。この世の終わりです。先住民は相当な人数と武器で襲ってくるのです。
妻は長女の頬をたたき、抱きしめます。アーロンは全ての窓につっかいをします。遠くに砂煙が見えます。妻は幼い末娘デビーに「かくれんぼをした所を覚えている？溝を這って、あそこへお行き」と言うと、デビーは「お墓ね。ネズミみたい」と言って遊びの続きのように思っています。事態がわかっていません。でも妻は「何があってもじっとしてるのよ」と言いきかせます。「急げ、月が出る」と言って、アーロンはデビーを小さい窓から外へ出します。這って、ようやくお墓についたデビーに、ついたばかりだと言うのに影が覆い被さります。コマンチの隊長スカー（ヘンリー・ブランドン）がもうデビーを見つけたのでした。不敵な顔でデビーを見据えた後で、スカーは襲撃の合図の音を吹き鳴らします。
イーサン一とマーティンが戻ってきます。兄の家が燃えています。その燃え方から、火がつけられてからもう大分時間が過ぎていることがわかります。イーサンが家の中に入ります。長女のルーシーと幼いデビーは連れ去られ、弟夫婦と長男は殺されていました。家の中に入ろうとするマーティンを押し止め、イーサンは悲惨な殺され方をされたその死体を、マーティンには決して見せませんでした。
付近の住民たちが集まってアーロン一家の弔いの歌を捧げています。イーサンはそこにいる男たちに「祈っている暇はない。行くぞ」と言います。イーサンの胸の中は怒りで震え、復讐の炎が燃え盛っていました。決してコマンチを許しません。
| ブログ掲載作品放送予定（放送日時、チャンネル名は必ずご自分でお確かめ下さい） | |||||
| (放送予定が訪れない見たい映画はU-NEXT、prime video等のご活用をお勧めします） | |||||
| 放送日 | 曜 | 時間 | タイトル | 放送チャンネル | ブログ掲載日 |
| 7月4日 | 木 | 13:00 | アルゴ | NHKBS | 24.7.2 |
| 7月5日 | 金 | 13:00 | 捜索者 | NHKBS | 21.4.24 |
| 7月8日 | 月 | 13:00 | クライ・マッチョ | NHKBS | 掲載予定 |
| 7月8日 | 月 | 19:00 | 許されざる者 | BSテレ東 | 23.8.25 |
| 7月10日 | 木 | 9:15 | 渇水 | 日本映画 | 掲載予定 |
