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マネーボール (映画) - Wikipedia

 

 

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原題 Moneyball 2011年 アメリカ (133分) 監督 ベネット・ミラー 

出演 ブラッド・ピット ジョナ・ヒル フィリップ・シーモア・ホフマン

「野球界ではお金を積んで、打てる選手、守備のうまい選手を集めています。支払われる金額の大きさが選手の優秀さを決定します。ですが、それではお金のあるチームが強いということになってしまいます。オークランド・アスレチックスのジェネラル・マネージャー(GM)のビリー・ビーン(ブラッド・ピット)は全く新しい考え方で選手を集め、スカウトマン全員が彼のやり方に反対する中で自分の方針を貫きます」

 

(物語)「野球の奥の深さには常に驚かされる」(ミッキー・マントル) 

 2001年10月15日。アメリカン・リーグ地区優勝決定戦の実況中継です。

1億1445万7768ドル(ヤンキース)対3972万2689ドル(アスレチックス)

アナウンスの声です。「ヤンキース、満塁です。2点戻れば同点 現在0対2―――アスレチックス、守備が乱れた。このままでは地区優勝は危ない。ライトへ大きな飛球 ジャスティス ヤンキース リード 期待が膨らみます。リーグ優勝決定戦へ進めるか―――ヤンキース 勝利まで1アウトーーー」 

 球団アスレチックスのGM(ジェネラル・マネージャー)のビリー・ビーン(ブラッド・ピット)は誰もいない球場でラジオの野球中継を寂しげな表情で聴いています。「―――ヤンキース、リーグ優勝決定戦に進出」とアナウンサーが興奮気味に叫びます。

 ビリーは一人で球場の通路を歩いていきます。「シャンパン嫌いにはヤンキース選手は務まらない」と放送が続きます。自動車の中でラジオ放送を聞き続けていたビリーはいらいらして、窓に携帯ラジオを叩きつけます。そして、投げ捨て、外へ出て、踏みつけます。

 カーラジオから放送は続きます。「アスレチックスのジオンビは子供たちに大人気、皆、彼の写真をーーーーヤンキースに移ったらブーイングだね。悪いのはジオンビかヤンキースか。『引き抜きは文句言えないよ。オファーは6年で1億2000万ドル』、ヤンキースは好きなだけ金を出せる。こっち(アスレチックス)は選手を育てるファーム(農場)みたいなもんだ」

 球団アスレチックスのオーナーに「選手たちはみんな相当凹んでいます」とビリーが言います。『頑張った。精一杯やった』とオーナー。「よくやったが、結果が出なかった」とビリー。オーナーは『来年がある』と今季のことはもう終わっています。少し間をおいて「来年はもっと厳しい。骨を抜かれた。良い選手が3人移籍する。終わりです。勝てない」とビリー。『また探せばいい。替わりの良い選手を入れるさ』とオーナー。ビリーは納得できない作り笑顔です。「金が要る。もっと金が。3800万と1億2000万では違いすぎる」と球団の持つお金のかけ方の違いに勝利と敗北の原因があると言います。『金持ちチームと競争する気はない。我々は制約の中で戦う。君はその中で最高の新人を発掘しろ。年俸1700万ドルも払えない』とオーナーは球団の予算の現状を説明します。「そんな金額は頼んでいない。ほんの少しでいい。ほんの少しでチームを優勝させる。僕はそのために雇われた。あんたはチームのオーナーだろ。優勝しなければーーー狙いは優勝することだ」『ビリー、うちは小さな球団で、君はそこのGMだ。頼むから、ありもしない金を使うのはやめてくれ。気を落ち着けて、なくしたものは忘れ、部屋に戻り、今ある金で替わりの選手を探すんだ』「戻れない。そんな答えじゃ戻れない」と必死に訴えますが、『他の頼みは』と話題を変えられます。オーナーとビリーの話は終わりです。

 ビリーの家です。ビリーは電話で、「750万ドルでアスレチックスに残す約束の選手にレッドソックスが775万ドル出す」と言われています。その選手はレッドソックスに移籍です。ビリーはその選手とは話がついていたとの認識だったので、裏切られた気分で怒りがこみあげてきます。それを言うと、電話の相手は「800万出せば、話はつくさ」と言いのけます。「ハメやがったな」とビリーが怒ると、『仕事だ』と電話の相手は言います。「俺をハメやがったーーーおめでとう。お前の勝ちだよ」

 スカウトマン10人程の会議です。選手の名前がホワイトボードシートに書かれて、選手の成績と金の話です。「その金額じゃ,うちに来ない」の連発です。ビリーが強く言います。「違う!問題は金持ちチームがあり、貧乏チームがある。そのあとクソがあり、そして我々だ。不公平な戦いだ。我々は金持ちにいい臓器を提供して盗られている。レッドソックスに腎臓、ヤンキースに心臓、なのに君らは相変わらず見かけの話ばかり。考え方を変えろ。すでに、いい餌は食われている。餌の食えない子犬は死ぬだけだ」

 スカウトマンたちはビリーの言うことは十分わかっていて、「もう少し探させろ」とビリーに言います。ビリーは「いたとして、年俸は?」―――スカウトマンが「(そんな金額は)払えない」と言うと、「だったら何を言ってる?」とビリーは叫びます。「ここでヤンキースの真似をしても、ヤンキースには勝てない」と、金が出せないレッドソックスの限界を主張します。スカウトマンは『我々は選手を見つけ、チームの選手に育て上げる』と言いますが、「今までずっとやって来た」と、スカウトマンの言う方法は口先の言い訳に聞こえます。

 

ブログ掲載作品放送予定(放送日時、チャンネル名は必ずご自分でお確かめ下さい)
(放送予定が訪れない見たい映画はU-NEXT、prime video等のご活用をお勧めします)
放送日 時間 タイトル 放送チャンネル ブログ掲載日
6月15日 19:00 コン・エアー BS12 24.6.11
6月17日 13:00 マネ―ボール NHKBS 24.6.14
6月18日 20:00 座頭市物語 BS12 24.6.13
6月20日 13:00 ミッドナイトラン NHKBS 21.8.1
6月24日 13:00 E.T. NHKBS 21.2.22
6月25日 13:00 カサブランカ NHKBS 23.9.26