再放送 ① 5月27日(月)8:15~  ② 6月5日(水)7:00~

    ③   6月28日(金)7:55~

 

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ミッドナイトスワン - Wikipedia

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製作 2020年 日本 CULEN・キノフィルムズ(124分)  監督・原作・脚本 内田英治

出演 草薙剛 服部樹咲 水川あさみ 真飛聖  

「バレーの才能を見出された中学生、桜田一果(服部樹咲)がラスト近くで海をバックにバレーを踊るシーンは秀逸です。あまりの美しさに見とれました。

 凪沙(草薙剛)はトランスジェンダーです。体は男性ですが、自分の性別は女性だと思っています。本名は武田健二ですが、本名は使いたがりません。ニューハーフとして白鳥の姿をしてショーをし、主に男性を相手にするクラブで働いています。全く今まで描かれたことのない世界が目の前に現れます。凪沙が一果に寄せる愛情と思いやり、その愛情が自分を変えていくことも知らずにいます。そして一果は本当の自分を取り戻してゆきます」

第44回日本アカデミー賞 最優秀作品賞 最優秀主演男優賞(草薙剛)他 

 

(物語)ニューハーフショークラブ「スイートピー」の楽屋では凪沙(草薙剛)がショーの前のお化粧中です。衣装はもう白鳥になっています。踊子は4人です。踊子の一人が「あんなに私を愛してくれた人はいない」と泣きながら言います。他の3人がそれぞれ慰めます。「アイライン、落ちちゃうよ」「また、いい彼氏できるわよ」「男に消費されたら終わりよ、私たち」。

 ステージへ4人が向かうと終わった前のショーの人とすれ違います。拍手が聞こえます。4人は6畳位の小さなステージに上がり照明が当たり、音楽に合わせて手をつないだままでリズミカルにステップを踏みます。白鳥の軽快なダンスです。会場は40人程が入る場所で、ステージに向いたテーブルで、客は座ってショーを見ています。 

 お酒が入って踊子と客の会話が盛り上がります。

「ここって全員、男なんですよね?」

「元ね。元、お、と、こ、男!」と言って、股間を指さすと思わず笑いが湧き、座が和みます。「海へ行きたい、ねえ、連れてって」とホステスが言うと、凪沙が言います。

「海っていいじゃない。小学生の時に学校で海に行った時にね。何で私、男子の海パンはいてるんだろう、何で女子のスクール水着じゃないんだろうって泣いちゃって。それ以来行ってないの。だから行ってみたいわ」

 場面は変わって、医師と凪沙になります。注射を1年半も続けています。おそらく女性に近づくホルモン注射だと思われます。医者が言います。

「1年半、そんなに!そろそろさあ、やっちぇば」と言います。おそらく男根を切り取ってしまう手術を指しているように思うのですが、そういう知識がないのでこの原稿を書いている私にはわかりません。

「ローンでも組めばいいんじゃない?お金貯まんないじゃない。どこかで覚悟しないとね」 

先立つお金はありません。凪沙は1DKのアパートを借りていますが、お菓子の入っていたガラス瓶にお金を貯めています。 

 凪沙に母親から電話がかかってきます。頼み事です。

「従妹の早織(水川あさみ)が早く産んだ一果ちゃん、もう中学生になったんよ。早織が育児放棄って言うか、酒飲んで、問題ばっか起こすのよ。それで相談しようと思って」

 一果(服部樹咲)が高速バスで東京へ出てきます。JR新宿駅のルミネの横の階段に一果は腰を下ろしています。完全にニューハーフの髪型と服装で凪沙が来ます。「似てるね、お母さんに」と凪沙は言い捨てて、どんどん歩いて行きます。仕方なく一果は後をついていきます。遅れるので「だらだら歩かないでくれる。あのさ、来るの、来ないの?好きであんた預かるんじゃないんだから。言っとくけど、あたし、子供嫌いなの」とイライラして言います。

 一果は一言もしゃべりません。待ち合わせで、凪沙がわかるように凪沙の母親は一果に凪沙の写真を持たせていましたが、その写真は背広にネクタイのリクルート用の写真でした。凪沙は一果が自分の写真をもっているのに気がついて取り上げ、そこに写った自分を破り捨てます。凪沙がニューハーフとして生きていることを母親は全く知りません。

「田舎に余計なこと言ったら、あんた殺すから」と凪沙は一果を脅します。

 一果の母親(水川あさみ)はキャバレーに勤めています。一果が母親を尋ねてお店に入った時は広い店内の空いてる座席で酔いつぶれていました。その身体を支えて二人の住むアパートに帰ってくると、そこは散らかり放題です。アパートの住民とすれ違うと悪態を浴びせるし、一果を叩いては「あんたのために働いとるんじゃろうが」と、言ってはいけない言葉が本心としてほとばしり出ます。

「一果、一果、」と呼んで、手を握ります。「お母さんな、疲れとるんじゃ、ほんまに悪いママじゃ。ごめんな、ちゃんとしたいんじゃけど、どうにもならんのじゃ」と眠ってしまいます。一果はどうにもならない気持ちを自分の左腕を血が出る位に噛むことで癒します。

 一果は母親の虐待に会い、それが通報されて警察が介入しました。それで凪沙の母親が預かることになりました。東京へ出てくるので、転校の手続きは済ませてあり、一果は凪沙と学校へ挨拶に行きます。学校の教員は凪沙の風体には何も言いませんが、当然内心は唖然としていました。一果も教室で男子に「ねえねえ、あれってお前のお父さんなの?もしかして、お母さんだったりして、お姉でしょ?」と言われます。一果はいきなり椅子を持ち上げて、その男子に投げつけるのでした。

 一果はアパートで凪沙の白鳥の衣装を身に着けて踊ってみます。バレーを習っていたのです。そして、バレー教室を覗いて、体験練習をさせられます。バレー教室の先生(真飛聖)は一果のバレーの才能をそのたった1回の体験練習で見抜くのでした。

 

ブログ掲載作品放送予定(放送日時、チャンネル名は必ず自分でお確かめ下さい)
放送日 時間 タイトル 放送チャンネル ブログ掲載日
5月17日 13:40  96時間  12チャ 24.5.13
5月19日 7:50  ミッドナイトスワン  日本映画 24.5.17
5月20日 13:00 白い巨塔 NHKBS 24.5.15
5月27日 8:15  ミッドナイトスワン  日本映画 24.5.17
5月26日 7:40  ドライブ・マイ・カー  日本映画 22.7.27
5月28日 13:40  ケープ・フィアー  12チャ 23.5.10
5月28日 13:00 マデイソン郡の橋 NHKBS 23.10.20