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映画「冬の華」 | 無料ドラマ・映画 | BS無料放送ならBS12(トゥエルビ) (twellv.co.jp)

 

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製作 東映 1978年 (121分) 監督 降籏康男 脚本 倉本聡

出演 高倉健 北大路欣也 池上季実子 田中邦衛 三浦洋一 小池朝雄

「横浜に本拠のある暴力団・東竜会のため、信頼する親分のため、東竜会を裏切った兄貴分、松岡幸太郎(池部良)を殺します。でも、兄貴も、殺した加納秀次(高倉健)も同じ東竜会の幹部で、信頼関係ができていました。だから、その兄貴分を殺すことは辛いことでした。白い波が美しい浜辺でした。風車で風と遊ぶ兄貴の娘・松岡洋子が砂浜を走っています。加納は兄貴の死体に駆け寄る3歳くらいの洋子を見て、生涯この女の子を陰から、自分の姿を見せることなく支えようと決心します」

 

(物語)浜辺では、風車を持って走る幼い洋子を加納の舎弟・南幸吉(田中邦衛)が追って遊んでいます。砂浜にしゃがんで松岡幸太郎(池部良)と加納秀次(高倉健)が話しています。兄貴分の松岡は「そうするよかしょうがねえ、と思ったんだ。何とか見逃してくれねえか。おめえとは長い付き合いじゃねえか」との必死の弁解に、加納は握った手の平の砂を少しずつこぼしながら、松岡の顔を見ます。「ガキがいるんだ」と言います。 

 幼い洋子は風車を風に当てて回し、「キャキャ」っと、声を上げて走ります。加納の舎弟・南は声を上げて走る洋子が父の松岡を見ないように、近づかないように、両手を広げて遮ります。

 松岡は立ち上がり、歩き始めます。加納はその背を見て、匕首を抜いて駆け寄り、振り返りざまを一気に刺します。刺した匕首で腹部を何度も動かしながら、笑って風車を回して走ってくる幼子の洋子を見ていました。舎弟・南はもう洋子を追うことはせず、加納を追います。洋子は倒れている父の横の砂の中に風車を立てて、父の頬を押します。父はもう死んでいます。洋子は去っていく加納と南を見ます。加納は振り返って、死んだ父の横で父の頬を押し続け、立ち上がって父を気遣う洋子を見ます。

 加納は15年服役しました。「お客さん、終点です」の車掌の声で加納は我に返ります。横浜駅です。横浜のマリンタワーが見える高台のマンションの一室を舎弟の南が用意してくれていて、「ご苦労さまでした」との置手紙もありました。東竜会の事務所へ顔を出します。加納はもう46歳です。みんなが挨拶します。舎弟の南はやくざから足を洗い、自動車の販売会社を経営しています。親分の坂田良吉(藤田進)はシャガールの絵画に凝っていて、蒐集癖があります。出所したばかりの加納がいるのにシャガールの出物があると言って「1500万円、安いな」と電話で話しています。

 殺した松岡の娘の洋子は17歳くらいの高校生です。横浜の商店街を歩いてくる高校生を見ると、加納の目は洋子を探しています。会うつもりも名乗るつもりもないのですが、南を通してお金を出し、お礼の手紙は貰っています。今はこのために生きていると言っても過言ではありません。

「おじさま、お変わりありませんか。昨日、学費と誕生日のお祝い、南のおじ様から受け取りました。万年筆、素敵!寮のお友達の羨望の的です。一生大事に使います。洋子は今、馬車道にある『コンチェルト』と言う喫茶店で大好きなチャイコフスキーのピアノコンチェルトを聞きながら、この手紙を書いています。外は木枯らしが吹く冬の真っ最中、一昨日には雪が3センチも積もりました。雪に覆われた外人墓地、素晴らしい景色です。でも、おじ様にはわかっていただけませんね。だって、おじ様のいらっしゃるブラジルは夏なんですもの。それに、ブラジルには今洋子がいるような名曲喫茶なんてあるかしら?―――」

 加納は洋子が手紙を書いた名曲喫茶に入り、コーヒーを注文します。ウエイトレスが「何か、曲のリクエストはございますか」と聞いてきます。最初は突然で何も思いつきませんでしたが、去ろうとするウエイトレスの腕をつかんで引き止めて「チャイコフスキーのピアノコンチェルトをお願いします」と言います。するとそのウエイトレスは「ただ今、かかっている曲でございます」と答えます。

 加納が出所した今、関東と関西の暴力団の勢力争いが新しく始まっていて、15年前とメンバーは変わりましたが、同じような事が起こっています。加納は背が高く、静かな感じです。義理堅く、真面目で、けじめがあり、純朴、恥ずかしがいり屋です。誰からも信頼され、上下関係は絶対、仲間を売らないし、本当の信頼関係ができた人とだけつきあいます。自分の力量を知っています。自己犠牲の精神を持ち、誰よりも、強い人間がどうあるべきかを知っています。罪の償いをする義理と人情の人間です。

 加納は堅気になって、北海道で土木に専念し、洋子の面倒を陰ながら見たいと考えていました。

 

ブログ掲載作品放送予定(放送日時、チャンネル名は必ずご自分でお確かめ下さい。また、未掲載の作品がありましたら、間違いですので、ご勘弁下さい。作品ブログはブログ内を題名等でご検索下さい)
  放映日 曜日 開始時間 映画タイトル 放映チャンネル ブログ掲載日
1月2日 21:00 砂の器 WOWOWプラス 22.6.16
1月2日 14:00 英国王のスピーチ ムービー・プラス 23.8.30
1月2日 8:30 アラビアのロレンス WOWOWシネマ 23.5.4
1月2日 12:30 エアフォース・ワン WOWOWシネマ 22.12.22
1月3日 1:30 グラントリノ ザ・シネマ 21.12.17
1月3日 6:00 ワイルド・アパッチ ザ・シネマ 22.3.25
1月3日 23:30 デイープ・インパクト ムービー・プラス 22.5.31
1月3日 13:55 ニューシネマパラダイス NHKBSプレミアム4K 24.1.1
1月3日 8:30 タイタニック WOWOWシネマ 23.6.21
1月3日 22:15 ラ・ラ・ランド WOWOWプライム 23.11.24
1月4日 16:00 ターミネーター2 ザ・シネマ 23.1.3
1月4日 1:30 マネーボール ザ・シネマ 23.6.19
1月5日 8:05 ハワイ・マレー沖海戦 日本映画 22.9.4
1月5日 19:45 冬の華 BS12 24.1.2
1月5日 7:15 武士の家計簿 WOWOWプラス 22.3.31
1月5日 9:30 武士の献立 WOWOWプラス 23.9.27
1月5日 18:30 十三人の刺客(2010) WOWOWプラス 21.10.27
1月5日 1:45 運び屋 ザ・シネマ 21.9.4
1月5日 4:15 マリアンヌ WOWOWシネマ 22.5.2
1月5日 12:30 硫黄島からの手紙 WOWOWプライム 23.2.22