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エデンの東 (映画) - Wikipedia

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原題 East of Eden 1955年 アメリカ (118分) 監督 エリア・カザン

出演 ジェームス・ディーン ジュリー・ハリス レイモンド・マッセイ 

「キャル(ジェームス・ディ―ン)は自分が何者か知りたいと考えていました。それには父と母がどういう人であったかを知らなければいけません。一体、自分はどういう父母から生まれたのだろうか?父からは母は死んだと聞いていたのですが、父の知り合いから若い頃の母の写真を見せられ、母が生きていることを知ります。しかし、母は隣町とも言えるそれほど遠くない街でいかがわしい商売をしていました。どうして父は『母は死んだ』と言ったのか、謎です。兄のアーロンは真面目で現在の母を受け入れられないと思い、とても兄には言えません。でも、父とはどうしても母について話さなければなりません」

アカデミー賞 助演女優賞(ジョー・ヴァン・フリート)

 

(物語)大きな入江に静かな波がぶつかり、「OVERTURE(序曲)」が流れます。入江の向こうに家々が並んで見えます。その家々に近づいて、テーマ音楽が流れます。「北カリフォルニアの暗い山脈を間に挟んで農地サリナスと漁港モンテレーがある。その間、約25キロ。1917年、モンテレーの町外れ」 

 海に面した人通りの少ない町におしゃれな帽子を被り、日除けのレースで顔を隠した年配の女性が歩いてきます。道路の縁石にキャル(ジェームズ・ディ―ン)が腰を下ろして彼女を目で追います。彼女は銀行で預金を下ろすのですが、窓口の銀行員が「お宅も儲かっているね」と言うと「急いでいるの」と銀行員のお札を持った手から、お札をむしり取ります。銀行員はびっくりします。外へ出た彼女を銀行内にいた女性二人が窓へ寄り、彼女の後姿を目で追って、何か悪口を話します。キャルも歩く彼女を横目で見ていましたが、立ち上がって彼女の後を追います。途中で彼女は「はい、ケート」と知り合いの男性から声をかけられても返事一つしません。キャルは見失うまいと走って彼女・ケート(ジョー・ヴァン・クリート)と追います。

 ケートは町のはずれのおしゃれな洋館に入っていきます。高級な住宅がまばらに立ち並ぶのどかな土地です。洋館の外を掃除している若い女・アンに「店の掃除は?」と聞くと、「まだです」と答えます、「店が第一でしょ!」と店の中を掃除するように強く言います。おしゃれなケートはこの店の経営者です。ケートがキャルには気づいてないふりをして洋館の中に入ってから、中からアンを呼びます。やってきたアンに「あの子知ってる?」と聞きます。アンは「確かゆうべ、店に」と答えます。

 家の玄関の段に腰かけ、タバコをふかしている知らない太った女が、「ハロー、いい男」と自分の洋館の外でうろうろしているキャルを冷やかします。これからどうしたらよいのかキャルは迷っています。洋館の女主人のケートは店の用心棒のような男・ジョーを呼んで、「外にいる子、銀行からずっとつけてきたわ」と言います。

 キャルは洋館に向かって石を投げます。ジョーが走って出てきて、怒った顔で聞きます。「おい、若造、来い」『おれ?』「なんで石を投げた?」『石を投げるのは法律違反?』「いい度胸だな、貴様」と生意気なことを言うので、ジョーとつかみ合いになります。「何しに来やがったんだ。何の用がある?」と言われます。『会える?』「ケートに?なぜ―――何の用がある」『ただ話したい』「何が目的だ」『別に』「ここの人間か?モンテレー」『サリナス』とキャルは答えます。「名前は?---言わない気か。なんでケートをつけた。何なんだ」『つけたら法律違反?マダムだか何だか』「本人が嫌がってんだ」『彼女の店?』「ガキの来る所じゃない。さっさと消えろ」『本当の名前?ケートは本名』「だと思うぜ。なぜだ」『じゃあ、姓は?』「この辺で姓など無用だ」『伝えてくれ、大嫌いだと』。このやりとりをケートは洋館からカーテンを手で開けて見ていました。

 キャルは自分の母親と思っているその洋館のケートと話をする事も出来ないまま、自分の町・サリナスへ行く貨物列車に飛び乗ります。走る貨物列車の屋根の上で寒い風をセーターで避けながら、「普通に訪ねればよかった。ただ訪ねて話せばよかった」と後悔しています。貨物列車が行くサリナスは広大な畑が広がる一大農産物の産地で、一面の畑です。キャルは列車から飛び降ります。

 キャルと双子の兄のアーロン(リチャード・ダヴァロス)は恋人のエイブラ(ジュリー・ハリス)と学校からの帰りです。「キャルが昨日、無断外泊した」とアーロンが言うと、エイブラが「キャルのあだ名、知ってる?」と聞きます。アーロンは知らないので答えませんでしたが、それを待たずにエイブラは「放浪者!」と言います。アーロンが笑い出すと「ダメよ、秘密よ」とたしなめます。その二人の歩く脇の灌木の中にキャルがいて、出てきます。「昨夜はどこに、とか聞かないの?」とキャルがアーロンに尋ねます。「聞けば言うかい?」、キャルが「いや、言わない」と答えた後で「父さんはどうだった?」と聞きます。「勿論、心配してたさ」とアーロンは言います。でも、キャルはすっきりしません。何故なら、キャルの父への思いと父のキャルへの思いの間には大きな隔たりがありましたから。

 

ブログ掲載作品放送予定(放送日時、チャンネル名は必ずご自分でお確かめ下さい。また、未掲載の作品がありましたら、間違いですので、ご勘弁下さい。作品ブログはブログ内を題名等でご検索下さい)
  放映日 曜日 開始時間 映画タイトル 放映チャンネル ブログ掲載日
12月12日 13:00 東京物語 NHKBS 23.12.11
12月12日 21:00 レオン WOWOWプラス 23.11.8
12月12日 10:30 逃亡者(吹替版) ムービー・プラス 22.7.29
12月12日 10:45 空飛ぶタイヤ WOWOWシネマ 22.9.3
12月13日 13:00 エデンの東 NHKBS 23.12.11
12月13日 8:30 シャイニング WOWOWプラス 22.8.24
12月13日 11:00 ヒューリー WOWOWプラス 21.9.7
12月13日 21:00 デイ―プインパクト ムービー・プラス 22.5.31
12月13日 7:15 妖星ゴラス WOWOWシネマ 23.11.21
12月14日 13:00 めまい NHKBS 21.9.11
12月14日 7:00 卒業 WOWOWプラス 22.6.21
12月14日 21:00 インヴィクタス・負けざる者たち ザ・シネマ 23.6.8
12月14日 3:30 ワイルド・ギース ザ・シネマ 22.11.5
12月15日 13:00 明日に向かって撃て NHKBS 22.4.9
12月15日 7:55 マタンゴ 日本映画 22.7.4
12月15日 23:30 ソルト ザ・シネマ 22.10.9
12月15日 7:15 地球防衛軍 WOWOWシネマ 23.11.20
12月16日 23:15 武士の献立 WOWOWプラス 20.10.30
12月16日 0:45 サスペリア(1977) WOWOWシネマ 21.8.3
12月17日 6:00 ドライブ・マイ・カー 日本映画 22.7.27